CosMCPrep 性能データ

高コピーから低コピーまで様々なプラスミドを抽出

CosMCPrepは、SPRI(Solid Phase Reversible Immobilization)磁性ビーズ技術を用いたプラスミド抽出試薬キットです。CosMCPrepは同一のプロトコルで、高コピーから低コピーまで様々なプラスミドを抽出可能であり、さらに手動実験と自動処理の両方に対応できる柔軟性も持っています。

  • 高品質なプラスミド抽出
  • 同一プロトコルで、様々なクローンDNAを抽出
  • 自動抽出により、プラスミドの収量と品質のばらつきを抑制 
  • ハイスループット抽出にも対応

大腸菌・緑膿菌から小型・大型プラスミドを、高収量・高品質に抽出

Plasmid Type Concentration (ng/µl) Yield (µg)
High copy number small (<10kb) plasmid 359.2 14.4
High copy number small (<10kb) plasmid isolated from Pseudomonas 120.0 4.8
Naturally occurring large (>100kb) plasmid 90.3

3.6

Genomics CosMCPrep Performance Plasmid Purity

CosMCPrepキットを用いて、高コピーの小型プラスミド(10kb未満)を持つ大腸菌2株と、天然由来の大型プラスミド(100kb以上)を持つ大腸菌1株、および高コピーの小型プラスミドを持つ緑膿菌1株からそれぞれ抽出を行いました。プラスミドDNAの濃度、収量、純度は、Thermo Fisher Scientific NanoDropを用いて定量および評価しました。

Figure 1に示すように、すべてのプラスミドのA260/280およびA260/230の比率は、いずれも下流アプリケーションでの使用に好適な値でした。*A260/280は1.8-2.0、260/230は2.0-2.2が許容範囲とされているが、ヌクレオチドの比率やDNA濃度によっては、これ以上の値になることもあります(ThermoScientific T042-Technical Bulletin)。

Mini, Midi, Maxi Prepが同じ試薬キットで可能

Volume of Overnight (mL) Average Concentration (ng/µl) Average Yield (µg) Average A260/A280 Average A260/A230
0.8 258 10.3 2.1 2.0
2 1893 74.0 2.2 2.8
5.5 2978 298.0 1.9 2.4

大腸菌から小型(<10kb)の高コピー数プラスミドを抽出した。オーバーナイトグロースさせたの3種類の容量(0.8mL, 2mL, 5.5mL)の菌体サンプルを、それぞれCosMCPrepで抽出した。菌体量が多いほど、プラスミド濃度は直線的に増加した(Figure 2)。標準プロトコルのサンプル容量(1.7mLの大腸菌オーバーナイト培養)以上に対応した改変プロトコルは、こちらのアプリケーションノートをご参照ください。Genomics CosMCPrep Performance Volume Overnight

抽出可能なクローンDNA

  • 低コピープラスミド
  • 高コピープラスミド
  • BAC
  • Cosmid(コスミド)
  • Fosmid(フォスミド)
  • 天然由来の大型プラスミド

CosMCPrepによる抽出時間短縮

CosMCPrepによるプラスミドDNA抽出は、カラム式キットでの抽出と比較して、作業時間とピペッティング回数が少なくなります。Figure 3は、CosMCPrepとカラム式キットを使用して、1~96サンプルからのプラスミド抽出時間を示しています。10サンプルの場合、CosMCPrepのほうが短時間で処理できました。1, 8, 24, 48, 96サンプルで必要となる、サンプルの分注・混合、チップの廃棄を含むピペット操作回数は、マルチチャネルピペットの使用によりカラム式キットと比較して大幅に減少しました(Figure 4)。

Genomics Genfind v2 DNA YieldGenomics Genfind v2 DNA Purity 

CosMCPrep ワークフロー

Genomics CosMCPrep DNA Plasmid Purification

  1. 菌体沈殿
  2. RE1溶液で再懸濁
  3. L2溶液で溶菌
  4. N3溶液を加えて中和
  5. 遠心して上清を別のプレートに移す
  6. 磁性ビーズを入れ、プラスミドDNAを結合
  7. 磁性ビーズと夾雑物を磁力で分離
  8. 70%エタノールで洗浄し、夾雑物を除去
  9. 洗浄を3回繰り返す
  10. 磁性ビーズからプラスミドを溶出する
  11. プラスミドを新しいプレートに移す

 

製品モデル

CosMCPrepはスループットに応じて、2種類のキットサイズをご用意しています。表の製品番号をクリックして、お見積もりをご依頼ください。さらに詳しい情報は、CosMCPrepの製品ページをご覧ください。

PART # NAME PREPS
A37064 CosMCPrep 384
A29174 CosMCPrep 4000

 

 

病気などの診断に使用することを意図したものではなく、また検証されたものでもありません。
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