SPRIselect と AMPure XP の違い
SPRIselect と AMPure XP の主たる違いは、その使用目的です。SPRIselectはロットごとにDNAサイズセレクションについての厳密なQCを行なっていますが、AMPure XPではPCR産物およびNGSライブラリ精製についてのQCを行っています。
下の表は、両者の詳細な比較です。
- アプリケーション
- サンプル
- 得られる標品
- 保存温度
- 磁性ビーズ比率
- ライブラリキット採用数
- 実験形式
- プロトコル

- PCR産物、NGSライブラリの精製
- PCR産物、DNA断片
- 精製DNA
- 4°C
- 1.8倍容
- > 200 キット
- 自動化、手動実験ともに対応
- ご確認ください
- AMPure XP の製品ページ

- DNAサイズセレクション、
PCR産物、NGSライブラリの精製 - PCR産物、DNA断片
- サイズセレクションされたDNA
- 室温
- DNAサイズセレクション条件による、
精製の場合は1.8倍容 - > 40 キット
- 自動化、手動実験ともに対応
- ご確認ください
- SPRIselect の製品ページ
両製品で共通した、DNA精製ワークフロー
DNA精製に関しては、AMPure XPとSPRIselectの両方で行うことができます。

- 磁性ビーズにDNAを結合させる
- 磁石に磁性ビーズを結合させ、夾雑物を除去
- 磁性ビーズを70%エタノールで洗浄し、さらに夾雑物を除去
- 磁性ビーズからDNAを溶出
- 精製DNAを新しいプレートに移す
NOTE: RNA/cDNAの精製には、弊社磁性ビーズ式RNA精製試薬キット RNAClean XP をご使用ください。
ベックマン・コールター ライフサイエンスの SPRI 磁性ビーズ技術
ヒトゲノム計画から今日におけるゲノム医療の探求に至るまで、弊社は長年にわたり、実験の簡便化・生産性向上を目指した核酸抽出・精製試薬キットを提供して参りました。弊社試薬キットはSPRI磁性ビーズ技術を採用し、核酸の種類・サイズについて選択的な結合を実現することにより、高性能な分離・精製プロトコルを提供しております。
試薬キット選択ガイドを参照して、お客様に最も適した試薬を見つけるか、弊社までお気軽にお問い合わせください。
製品および実証されたアプリケーションは、診断手順での使用を意図したものでも、検証されたものでもありません。