スペクトル検出モジュールCytoFLEX mosaic
スペクトル検出モジュールCytoFLEX mosaicは、CytoFLEXファミリーをスペクトルに進化させます。当社の CytoFLEX S*1およびCytoFLEX LXに後からでもスペクトル解析機能を追加することができ、1つの装置で異なる検出方法(コンベンショナルとスペクトル)を組み合わせたり、情報を相互補完したりすることができます。このため、操作性の異なる別の装置を新たに購入することなく機能の拡張が可能となります。
ベックマン・コールターは、資源の有効利用とサスティナビリティが、先進的なグローバル企業として考慮すべき重要課題であるという認識の下、モジュールを追加する形でのスペクトル検出技術の導入をあえて決断しました。これにより、現在お使いのCytoFLEX S/LXを進化させ、将来の技術進歩にも対応できるものとなりました。
CytoFLEX mosaicの特徴
フローサイトメーターCytoFLEX S/LX にスペクトル検出モジュールCytoFLEX mosaicを追加することで、スペクトルフローサイトメトリーの測定が可能になります。
スペクトルフローサイトメトリーへの柔軟なアプローチ
スペクトル検出モジュールCytoFLEX mosaicは、接続切り替えによってコンベンショナルモードとスペクトルモードを柔軟に使い分けることが可能です。この「必要に応じて機能を追加する」アプローチで、単純な実験ワークフローからより複雑なものまで対応可能です。
2つの測定機構が1台にまとまっているため、それ以前から進行しているプロジェクトの実験もコンベンショナルモードを使用して継続できるので、プロジェクトの計画が干渉されることはありません。
複雑な作業を簡単に
CytExpert for Spectralソフトウエアは、CytoFLEX用ソフトウエア CytExpertを拡張した仕様になっています。そのため、CytExpertに既に馴染みのある方なら、最小限のトレーニングでスペクトル測定を習得いただけます。
また、クラウドプラットフォーム サイトメトリー解析ソフトウエアCytobankを用いることで、複雑なスペクトルデータを機械学習で簡単に解析が実行できます。複雑なスペクトルデータの機械学習による解析が誰でも簡単に実行できます。
信頼性のより高いデータのために
スペクトル検出モジュールCytoFLEX mosaicでは、他の一般的な手法よりも分解能を向上させた独自のアルゴリズムも採用しています。
アンミキシングの正確性チェックと適切なコントロール設定に必要な基本的機能が全て備わっているため、スペクトルフローサイトメトリー実験からの最良の測定結果が得られます。
スペクトルフローサイトメトリーCytoFLEX mosaicのご紹介
- CytoFLEX mosaicは、フローサイトメーターCytoFLEX SまたはCytoFLEX LXにマニュアルで接続します。
- 構成:
- CytoFLEX Mosaic 88 (CytoFLEX LX用検出モジュール):検出チャネル=88
- CytoFLEX Mosaic 63(4レーザー搭載のCytoFLEX S用検出モジュール):検出チャネル=63
- 蛍光チャネルの検出:
- CytoFLEX mosaic 88+ CytoFLEX LX UV:U20、V20、B16、Y12、R10、IR3
- CytoFLEX mosaic 88+ CytoFLEX LX NUV:U18、V20、B16、Y12、R10、IR3
- CytoFLEX mosaic 63:V20、B16、Y12、R10、IR3
- 全レーザーの側方散乱光を取得するため、そこから得られる知見から研究の可能性を広げます。
- 専用ソフトウエアCytExpert SpectralはCytoFLEX用ソフトウエア CytExpertと使い方がほぼ同じであるため、スペクトル解析をすぐに始められます。
- 2つのアンミキシングアルゴリズムを搭載、求める要件や結果の品質に応じて適用可能です。
- 10個の自家蛍光チャネルを備え、複数のポピュレーションから同時に自家蛍光をゲートアウトします。