フローサイトメーター導入事例(ユーザーインタビュー)

当社のフローサイトメーター・セルソーターは、様々な分野でご活躍されている先生方・企業の研究者の方にご使用いただいています。本ページでは、ユーザーインタビュー記事をご紹介します。
※インタビュイーのご所属はインタビュー当時のものになります。

 

臨床検査用フローサイトメーター


最善の総合医療を提供し、疾病の克服と健康の増進を通じて社会に貢献する
     

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院
中央検査部門 主任臨床検査技師
大城 雄介 先生

国立国際医療研究センター病院は、「最善の総合医療を提供し、疾病の克服と健康の増進を通じて社会に貢献する」ことを理念とした、ナショナルセンターとしては唯一の総合病院です。日々多くの患者さんの診療を行う同病院の検査、特にフローサイトメトリー検査に注目してお話を伺いました。


高精度の迅速診断に向けて
- Navios EXによる造血器腫瘍細胞の10カラー解析の導入 -

兵庫県立がんセンター
検査部 検査技師長 芳賀 由美 氏
血液・輸血部門 リーダー 米澤 賢二 氏

兵庫県立がんセンター(兵庫県明石市: 400床)は「科学と信頼に基づいた最良のがん医療の推進」を基本理念に地域に密着した医療を提供している。2017年12月より血液・輸血検査室ではハイエンドクリニカルフローサイトメーター Navios EXの最上位モデルとなる3レーザー10カラーモデルを導入することで10カラー解析を始めた。


10カラーフローサイトメトリーを用いた細胞マーカー解析の有用性

兵庫県立がんセンター
検査部長 / 血液内科部長(診療科長)/ 血液・輸血検査室長
村山 徹 先生

2017年12月に検査部血液検査室では、ベックマン・コールターのNavios EXハイエンドクリニカルフローサイトメーターの最上位モデルとなる3レーザー10カラーモデルを導入し、10カラー解析を実施することで、従来の検査方法の約4倍の細胞表面マーカーの同時解析を実施することが可能となった。これにより、フローサイトメトリー検査結果の精度・信頼性が飛躍的に高まった。


フローサイトメーターを導入した経緯や導入後の現状について

順天堂大学医学部附属静岡病院
検査室


静岡県東部地区の基幹病院である順天堂大学医学部附属静岡病院は、血液疾患症例も多く、より迅速な検査を目指してNavios EX、TQ-Prep システム、PrepPlus 2 システムを導入しました。フローサイトメーターを導入した経緯や導入後の現状について検査室の皆様にお話しを伺いました。


小児白血病治療における中央診断
- 小児白血病グループ研究統合の中での変遷 -

国立成育医療研究センター
小児血液・腫瘍研究部
部長 清河 信敬 先生

さまざまなタイプから成る小児白血病に対して効果的な治療法を選択するためには、精度の高い標準的な解析法により正確な診断を得ることが必要不可欠です。本インタビューでは、中央診断の概要、小児白血病のグループ研究の中で中央診断を担当することになった経緯と現在までの変遷についてお話を伺いました。


小児白血病治療における中央診断
- 小児白血病中央診断の現状 -

国立成育医療研究センター 小児がんセンター
小児がん免疫診断科
診療部長 出口 隆生 先生

小児白血病の抗がん化学療法の有効性は高いものの、治療による晩期障害は重要な問題であるため、迅速で質の高い診断により治療を層別化し、病型や予後に応じた適切な強度の治療を選択することが重要な課題となっています。本稿では、全国から依頼される小児白血病検体に対するフローサイトメトリー法を用いた診断方法やその有用性、検体の受付から診断結果返却までの流れ、中央診断における今後の展望などについてお話を伺いました。


院内検査室におけるフローサイトメトリー検査

国家公務員共済組合連合会 虎の門病院
臨床検体検査部 部長、臨床生理検査部
部長 小池 由佳子 先生

地域がん診療連携拠点病院である虎の門病院は、血液内科の病床数も多く造血幹細胞移植推進拠点病院となっております。今回、虎の門病院のフローサイトメトリー検査の実際についてお話を伺いました。


フローサイトメトリーによる造血器腫瘍解析検査の病院内実施がもたらすもの

広島赤十字・原爆病院
病理医 藤原 恵 先生
臨床検査技師 塔村 亜貴 氏

国内医療施設ではFCM検査は省力化等の理由で外注化されることが多い中、FCM検査を外注化せずに病院内で実施する利点について広島赤十字・原爆病院の病理診断科部長の藤原 恵 先生と輸血部血液検査課長の塔村 亜貴 氏にお話を伺いました。

 

研究用フローサイトメーター


老舗の培地メーカーが挑む抗体開発と培地開発
     

極東製薬工業株式会社
研究開発部門 製品開発部 新規事業推進課
黒澤 様

極東製薬工業株式会社様では、抗体開発や培地開発など、製品開発のどの場面でフローサイトメーター(CytoFLEXシリーズ)や超遠心機(Optimaシリーズ)を活用されているのか、お教えいただきました


機能性抗体で免疫応答を制御し、新しい治療戦略と創薬に結びつける
- 研究を加速するフローサイトメーター -

東北大学 大学院薬学研究科
がん化学療法薬学分野
助教 塚本 宏樹 先生

免疫細胞に対する活性化と抑制の二面性を制御する機能性抗体のご研究についてお話を伺いました。


炎症の観点から疾患の発症メカニズムを解明し、治療薬を創出する

徳島大学 先端酵素学研究所
炎症生物学分野
教授 齊藤 達哉 先生

自然免疫とよばれる防御機構を介した炎症応答は様々な疾患の発症に関わっています。免疫学に薬学的アプローチを取り入れ、炎症の観点から疾患の発症メカニズムの解明と治療薬を作り出していく研究についてお話を伺いました。


免疫研究で漁業の未来を変える
- 研究の効率を上げるフローサイトメーター -

東京海洋大学
海洋生物資源学部門
助教 加藤 豪司 先生

養殖漁業の未来を考える、魚類の免疫系のご研究についてお話を伺いました。


粒子間の相互作用研究から、細胞と粒子の相互作用研究へ

福岡大学工学部
化学システム工学科
教授 新戸 浩幸 先生


粒子間相互作用の研究を出発点に細胞と粒子の相互作用に興味を広げられ、材料の表面状態が細胞に及ぼす影響の研究についてお話しを伺いました。


生殖生物学の基礎研究と現在の生殖補助医療
     

桐蔭横浜大学
医用工学部 生命医工学科 教授
工学研究科 医用工学専攻 教授
吉田 薫 先生

吉田先生が実施されている精子の受精能獲得に関する研究と、男性不妊に関する研究プロジェクトで得た経験などについてお話を伺いました。


動脈硬化の免疫的な機序から心血管疾患の治療と予後を研究
- マルチカラーフローサイトメーターで研究を加速 -

東京女子医科大学
循環器内科
講師 佐藤 加代子 先生

動脈硬化の免疫学的な機序から心疾患と免疫細胞との関係を解明し、その臨床と免疫学をつなげる研究についてお話しを伺いました。

 

セルソーター


セルソーターを用いたバイオ燃料高産生藻のハイスループット遺伝子改変オートメーションシステム

株式会社デンソー
先端技術研究所 マテリアル研究部
バイオ材料課
久野 斉 様、吉満 勇也 様、外海 駿輔 様

株式会社デンソーでは、バイオ燃料により効率の良い藻の育種を行う上で、遺伝子改変、シングルセルアイソレーション、改変株評価の一連の育種プロセスをより迅速に、高いスループットで実施するために、セルソーターを含むラボオートメーションシステムを構築し、自動化されています。今回、株式会社デンソーで実施されているバイオ燃料研究と、藻の育種オートメーションシステム“バイオコンビ”の概要をご紹介いただきました。


「細胞のごみ」を分解するオートファジーの 全容に迫る
     

東京大学 医学部・大学院医学系研究科
分子細胞生物学専攻
教授 水島 昇 先生


生体を構成する細胞は、絶えず代謝し、一部を作り変えることで正常な機能を維持している。そのためには「細胞内の老廃物を適切に処理する仕組み」が重要だが、1960 年代より「細胞が自らの一部を分解する自食作用(オートファジー)」の現象が知られている。オートファジー分野を牽引し続ける水島教授に、今なお謎の残る現状と今後について伺った。


iPS細胞由来の“肝臓の芽”の移植で重度肝疾患の治療を目指す

横浜市立大学大学院医学研究科 臓器再生医学 教授
同大学先端医科学研究センター 研究開発部門長
谷口 英樹 先生

細胞そのものを移植するのでもなく、細胞から育てた臓器を移植するのでもなく、その中間にあたる“ 臓器の芽” を作製して移植し、患者さんにそれを育ててもらう。再生医療の概念を変える新しいコンセプトを打ち出し、2019 年に“ 肝臓の芽” 移植の臨床研究開始を目指す谷口 英樹 教授に研究の現状と将来構想を聞く。


iPS 細胞のメカニズムと 安全で効率のよい 樹立・維持法を追究

京都大学 iPS細胞研究所
初期化機構研究部門
講師 中川 誠人 先生

京都大学iPS 細胞研究所 初期化機構研究部門の中川誠人講師は、山中教授が奈良先端科学技術大学院大学に在籍していた頃からの研究室メンバーとして、iPS 細胞の樹立を担ってきた。現在、iPS 細胞が誘導されるメカニズムの解明に取り組み、臨床応用に向けて、安全で効率の良い樹立方法を研究している。


虹彩細胞からの網膜細胞再生へ
~MoFlo Astriosの役割~

藤田保健衛生大学
研究支援推進センター 共同利用研究推進施設(再生医療支援推進施設)
分子生物学
准教授 山本 直樹 先生

研究者と機器管理者というふたつの立場からセルソーターに携わってこられた山本先生に、iPS細胞からの機能性網膜細胞再生の研究に使用する際のMoFlo Astriosと共同利用研究施設の機器管理者にとってのMoFlo Astriosそれぞれについてお話をお伺いしました。


患者の自己骨髄細胞を用いて肝硬変を治療する

山口大学大学院
医学系研究科 消化器病態内科学
准教授 寺井崇二 先生



2013年6 月、「C 型肝炎ウイルスに起因する肝硬変に対する自己骨髄細胞投与療法」が先進医療B として承認された。この治療法は、患者の自己の骨髄から単核球細胞を採り、点滴によって体内に戻すもの。肝移植術を除く従来の治療法では効果が認められない肝硬変症に限るという条件付きながら、世界初の治療法の開発が加速する。


B細胞の生成と成熟、維持の研究を創薬にも活かす

京都大学 医学研究科
次世代免疫制御を目指す創薬医学融合拠点(AKプロジェクト)グループリーダー
特定教授 疋田 正喜 先生

京都大学 医学研究科 次世代免疫制御を目指す創薬医学融合拠点(AK プロジェクト)グループリーダーの疋田正喜 特定教授は、このB 細胞の生成や維持、運命決定について精力的に研究している。

 

ソフトウエア・試薬


がん微小環境の1細胞解析におけるクラウドベース解析ソフトウエア Cytobankの貢献

東京大学 定量生命科学研究所 分子情報研究分野 共同研究員
(TAK -Circulator株式会社 事業開発本部 主任研究員兼務)
小田 健昭 先生

従来の解析技術や集団単位での解析では見えなかった、腫瘍内のがん細胞と免疫細胞との複雑な関係性を解き明かそうとするご研究の一端とその解析についてご紹介くださいました。


新しいアプローチでの膠原病疾患治療に向けて

順天堂大学 膠原病内科
先任准教授 山路 健 先生
助教 草生 真規雄 先生

様々な膠原病疾患における血球の研究にドライ抗体試薬DURACloneパネルをご使用いただいています。今回は先生のご研究の内容とDURACloneの役割についてお話させてください。