How can I transfer an existing centrifugation protocol to a new rotor, bottle, or tube?

ロータやボトル、チューブを新しくした場合、既存の遠心分離プロトコルからどのように移行すればよいですか?

サンプルボリュームを増やして試験法をスケールアップしたり、スピードアップによる効率改善を行ったりするときに、プロトコルを移行することはよくあります。その際に必要となる一連の計算は、厄介で時間のかかる作業ですが、ベックマン・コールターではスムーズにプロトコルの移行を行えるようサポートする便利なソフトウエアとオンラインソリューションを提供しています。

 

同じ土俵で比較する– RPM vs. RCF

遠心分離のプロトコルで使用される単位は文献によって異なり、RPM(1分間あたりの回転数)かRCF(相対遠心力)のいずれかの単位が使われています。RCFはgという単位(x g)で表される値で、通常は最大回転半径(rmax)に対応する値が示されます。RCFとRPMは、ロータ半径を用いて換算可能ですが、新しいチューブやボトル、ロータを使ったプロトコルに移行する際には、既存および新規の設定に関する追加情報が必要です。

遠心力=パフォーマンス– kファクタ

ロータやチューブを別のものに切り替えると、rminやrmaxも変わることが多いため、最大遠心力は遠心効率を正しく反映しません。kファクタは、沈降経路長とRCFを考慮したペレット形成効率を示す値です。またkファクタはランタイムも加味した値でもあります。kファクタに着目すれば、ロータやチューブ、ボトル、アダプタ、液量を変えた際にプロトコル間での変換を簡単に行うことができます。

プロトコル移行を簡単に – ソフトウエア

遠心分離のプロトコルを適切に移行するには、RPMやRCFの値を単に一致させるだけでなく、ロータやチューブの寸法を計算する地道な作業も必要です。超遠心機Optima XPNに付属のシミュレーションソフトウエアeXpertには、ロータカタログ、チューブカタログが標準搭載されており、新しいロータやチューブに切り替えた際に設定可能な最高回転数を自動で判定できため、簡単にプロトコル移行を行えます。

要約

新しい遠心分離プロトコルに移行するためにマニュアルで計算を行うのは非常に面倒です。ベックマン・コールターは、無駄な作業を削減し、プロトコルの移行を簡単にするための遠心力計算ツールを提供しています。その他の情報については beckman.com/spINSIGHTS をご覧ください。

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