コンベンショナルとスペクトルフローサイトメーターの測定ワークフロー比較

近年、マルチカラー解析ニーズの高まりとともに注目されているスペクトルフローサイトメトリー。しかし、「コンベンショナルフローサイトメーターと何が違うのか」「新たに習得するのは大変そう」と感じている方も多いのではないでしょうか?

実は、測定の基本ワークフローはコンベンショナルとほとんど同じです。

本ページでは、コンベンショナルとスペクトルの測定ワークフローを比較しながら、違いとメリットをわかりやすく解説します。

コンベンショナルとスペクトルフローサイトメーターのワークフローの違い

コンベンショナルフローサイトメーター スペクトルフローサイトメーター
 コンベンショナルフローサイトメーター CytoFLEX  スペクトルフローサイトメーターCytoFLEX mosaic
パネル設計 パネル設計
蛍光波長が近い蛍光色素が重ならないように、パネル設計を行います。使用できるチャンネルや蛍光色素には制限があるため、場合によってはパネルを複数に分けることもあります。 近い蛍光波長をもつ蛍光色素を同時に使用できるため、パネル設計の自由度は高いです。使用可能なチャンネルや蛍光色素が多いため、1つのパネルに集約できる場合もあります。
試薬・サンプル準備
サンプル調製や抗体試薬の染色を行います。抗体試薬のタイトレーション検討は、両者とも必須です。
装置準備(スタートアップ、QC)
装置準備の工程や所要時間はほぼ同じです。
補正設定(コンペンセーション) 補正設定(アンミキシング)
陰性コントロールおよび単染色サンプルを測定し、手動もしくは自動でコンペンセーションを設定します。 無染色、自家蛍光、単染色サンプルを測定し、アンミキシングアルゴリズムを自動算出します。
測定
1サンプルあたりの測定時間は、両者で同じです。

コンベンショナルとスペクトルのメリット

上記に示した通り、コンベンショナルフローサイトメーターとスペクトルフローサイトメーターでは、基本のワークフローは共通しており、違いは検出の仕組みのみです。

この検出の仕組みの違いから、それぞれのメリットは以下の通りです。

コンベンショナルフローサイトメーター スペクトルフローサイトメーター
  • 従来のデータとの継続性
  • 長年使われてきた成熟した技術
  • 比較的低コストで導入可能
  • 高度なマルチカラー解析が可能
  • 以下蛍光除去による解析精度の向上
  • 柔軟な蛍光色素選択(パネル設計の自由度が向上)

それぞれの方式のメリットを理解した上で、研究目的や運用環境に合ったフローサイトメーターをお選びいただくことが重要です。最適なシステム選定については、ぜひお気軽にご相談ください。

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