自動サンプル調整システムCellMek SPS:結果を得るまでの時間の最適化
自動サンプル調整システムCellMek SPS*は、サンプル調製工程を自動でスケジューリングできる前処理装置。
サンプル調製スケジューラは、ベックマン・コールター ライフサイエンスの他のサンプル調製システムソフトウエアと同じで設計です。このスケジューラは、今後の製品開発においても設計・構造の基盤として機能し続けます。
カセット内でスキャンされるすべての検体チューブに関して、スケジューラは、全パネルチューブのオペレーション順序とインキュベーション時間(最短および最長)を把握しています。スケジューラは多数のシミュレーションを実行してオペレーション順序の再調整を行います(ただしパネルチューブ内の順序とインキュベーション時間は変更しません)。スケジューラはオペレーショングループのシミュレーションを実行するたびに、スケジュール効率を上げるにはどの操作を優先すべきかの判断を行います。サンプル調製工程のスケジューリングにおけるこのプロセスによって、最大限の効率化を図るとともに、何の処理も行われていないムダな時間を最小化することができます。
パネルをスケジュールするためのソフトウエア工程
Figure 1. 処理完了までを最短予測時間(ETC)で実行するための、
ソフトウエアによるスケジューリング工程。
2検体に対する2チューブパネルでのスケジューリング
Figure 2. 2チューブパネル2検体 のスケジューリング例。
クリニカルユーザーが自動サンプル調整システムCellMek SPSを使用する利点
現在、検査室や研究所は高いスキルを持つ医療技術者の確保が難しいという問題に直面しています。クリニカルフローサイトメトリーにおけるサンプル処理の自動化は、このような人材不足の問題に対処し得るだけでなく、ワークフローの効率化や標準化、マニュアル作業が原因で起こる可能性のあるミスの削減に大きく寄与します。
- 末梢血、骨髄、シングルセルに調製した固形組織を調製可能
- 幅広いアプリケーションに対応
- プロセスの標準化とミスの削減
- ユーザー定義プロトコルによる柔軟性の確保
- 試薬は液体またはドライを選択でき、システム内に保存可能
- スピン洗浄チャンバーがシステム内での細胞洗浄を実現。洗浄工程は自由にプログラム可能。
- 完全な監査証跡によって得られる、信頼性の高い結果
- マニュアル作業を削減
- 検査技師や研究員は単調な作業から解放され、付加価値を生む業務に専念することが可能。
Figure 3. 標準的なマニュアル操作のワークフローと
自動サンプル調整システムCellMek SPS Systemによる
自動ワークフローの比較。
一般的名称:検体前処理装置 届出番号:13B3X00190000072
販売名:自動サンプル調整システム CellMek SPS 一般医療機器、特定保守管理医療機器
FCM検査ワークフローの効率化