Vi-CELL BLUの特長

ユーザーによってインスピレーションを受けたデザイン

われわれは新しいVi-CELLを開発するにあたり、Vi-CELL XRユーザーの意見を伺うことから始めました。Vi-CELL BLUは、ユーザーが好む、信頼するVi-CELL XRの機能とワークフローを継承しながら、より新しい技術の導入、処理速度の改善、使いやすさの向上、そして機器が小型になるように設計しました。

世界中のユーザーから、われわれは新しいVi-CELLを開発するための貴重な意見を頂きました。

  • 「もっと分析と処理にかかる時間を短縮したい。」
  • 「96ウェルプレートを選択できれば効率的だが、カローセルも継続して使用したい。」
  • 「ラボに導入している複数のVi-CELLのどれを使用しても、同じ結果が欲しい。」

V-CELL BLUはこれらの要望を満たし、さらに新たな機能を搭載しています。

少ないサンプル量

サンプル量が少なければ少ないほど細胞の消費が少ないため、培養中の細胞培養容量を維持できます。Vi-CELL BLUの必要サンプル量はわずか200 uLで計測可能です。以前の Vi-CELL XR モデルで必要とされた量の半分未満になりました。

  Cell Viability Vi-CELL BLU with carousel

高速処理

分析と処理にかかる時間の短縮の要望を頂き、われわれはその課題に応えました。
Vi-CELL BLUは送液しながら画像を取得するため、より速くサンプル処理を実施することができます。
Vi-CELL XRはもちろん高速の自動細胞カウンターでしたが、Vi-CELL BLUでは最新の技術の導入により、処理および解析時間が大幅に短縮します。ノーマルモード(処理後のフルクリーニングを含む)または高速モード(クリーニングが不要な場合)から選択します。
96ウェルプレートを使用する場合、Vi-CELL BLUは、XRと比較して1時間以上処理時間を短縮できます。高速モードを使用した場合は、2時間近く時間を短縮できます。

 

より少ない機器間差

Vi-CELL BLUは、精密に較正されているるため、機器間差が非常に小さい設計になっています。機器間のばらつきは±10%未満であり、どのVi-CELL BLUで測定しても、常に正確な値を取得することができます。

使いやすい設計

試薬パックの改善

試薬の取り外しをより簡単にして欲しいという多くのユーザーから要望を頂きました。もうチューブを扱う必要はありません。Vi-CELL BLUでは、試薬パックをスライドするだけで取り外し可能です。

Vi-CELL BLU試薬パックのデザインも改良されています。試薬パックに必要な全ての溶液が含まれており、1キットあたり310回測定が可能です。ロット番号と有効期限とともに、何回実行されたかを記憶することができるRFIDチップが搭載されています。

柔軟性

Vi-CELL BLUは、96ウェルプレートとカルーセルを容易に切り替えることができます。カルーセルを取り外すだけで、96ウェルプレートローダーになります。

Load and go

Vi-CELL BLUは、サンプルをセットするだけで、あとのプロセスは自動で行います。機器を適切に運用するためのワークフローはすべて同じです。

  • サンプルをセットします
  • サンプルに関する情報、解析方法を入力し、測定を開始します。
  • あとは結果を見るだけです。

シングルユースのコントロール試薬

Vi-CELL BLUは、校正時にシングルユースのコントロール試薬を使います。セルサイズを変更する場合、コントロールをセットし、キャリブレーションを実行します。

  • マニュアルでの試薬混合操作なし
  • マニュアルでの試薬ピペッティング操作なし
  • シングルユースのため、コントロール試薬の管理が簡単

キャリブレーション用コントロール

濃度

  • 2x106 (2M)
  • 4x106 (4M)
  • 1x107 (10M)

サイズコントロール

10 µm NIST ビーズ