セルタイプのガイドラインと最適化
Vi-CELL BLUには以下の7つのセルタイプが含まれています:
- BCIデフォルト-一般的な用途
- 哺乳類由来細胞-CHO、HEK、PBMC
- 昆虫細胞-SF-9、SF-21
- 酵母細胞-バイオ燃料、醸造、発酵などに使う酵母細胞
- BCI Viab Beads-生存率コントロール用
- BCI Conc Beads-濃度コントロール用
- BCI L10 Beads-標準サイズL10(10 µm)コントロール用
多くのセルタイプでは、ソフトウエア何に既に登録してあるデフォルトのセルタイプが適しています。細胞株によっては、細胞の解析を最適化するためにに、パラメータの調整を必要とする変更する場合があります。
Vi-CELL XRからVi-CELL BLUへのセルタイプ移行
以下に推奨値を示します。
Vi-CELL XRの設定値 | Vi-CELL BLUの初期設定値 | |
---|---|---|
最小径 | 同じ | -1 um |
最大径 | 同じ | -1 um |
画像枚数 | 50 | 50 または 100 |
アスピレーション回数 | 同じ | 3 |
混合回数 | 同じ | 3 |
セルブライトネス | 85 | N/A |
セルシャープネス | 100 | 7 |
80 | 15 | |
60 | 20 | |
生細胞スポットブライトネス | 85 | 55 |
75 | 50 | |
65 | 40 | |
生細胞スポットエリア | 同じ | 同じ |
最小真円度 | 同じ | 同じ |
クラスター分離度 | 同じ | 同じ |
セルタイプ パラメータ |
一般的な 範囲 |
設定可能 範囲 |
値を上げた 場合 |
値を下げた 場合 |
パラメータ変更が 必要である状況 |
注意 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
細胞の |
最小直径 |
5 ~ 12 µm |
1 ~ 60 µm |
検出細胞数 |
検出細胞数 |
ソフトウエアが小細胞を除外している場合(青丸枠) デブリが解析に含まれている場合 |
設定値が低すぎると、デブリが細胞として認識される可能性があります。 設定値が高すぎると、計数すべき細胞が除外されます。 |
最大直径 |
15 ~ 50 µm |
1 ~ 60 µm |
検出細胞数 |
検出細胞数 |
ソフトウエアが大細胞を除外している場合(青丸枠) 細胞塊が含まれている場合 |
設定値が低すぎると、計数すべき細胞まで除外される可能性があります。 細胞塊がカウントされます。 |
|
セルシャープネス |
5 ~ 25 |
0 ~ 100 |
検出細胞数 |
検出細胞数 |
ソフトウエアが「境界(輪郭)が不鮮明な」細胞を除外している 不要なデブリがカウントされている |
設定値が高すぎると、死細胞が除外され、生存率が変わる可能性があります。 |
|
検出細胞の |
生細胞スポット |
40 ~ 60% |
0 ~ 95% |
死細胞として検出される細胞数増加 |
生細胞として検出される細胞数増加 |
生細胞が死細胞として認識される場合 死細胞が生細胞として認識される場合 |
設定値が低すぎると、死細胞が生細胞として認識される可能性があります 設定値が高すぎると、生細胞が死細胞として認識される可能性があります |
生細胞スポット |
3 ~ 12% |
0 ~ 95% |
死細胞として検出される細胞数増加 |
生細胞として検出される細胞数増加 |
生細胞が死細胞として認識される場合 死細胞が生細胞として認識される場合 |
設定値が低すぎると、死細胞が生細胞として認識される可能性があります 設定値が高すぎると、生細胞が死細胞として認識される可能性があります |
|
細胞の |
最小真円度 |
0 ~ 0.60 |
0 ~ 1.00 |
除外される形の崩れた死細胞増加 |
除外される形の崩れた死細胞減少 |
不要な不整形のデブリが拾われている場合 |
設定値が低すぎると、不要なデブリがカウントされる可能性があります。 高すぎると、細胞まで除外される可能性があります。 |
クラスター分離度 |
None, Low to Medium |
N/A |
検出細胞数 |
検出細胞数 |
単一の細胞が複数の細胞として認識されている場合 |
設定を低くすると、凝集細胞が見落とされる可能性があります。 設定を高くすると、単一の細胞が複数の細胞として認識され、過剰なデクラスタリングが行われる可能性があります。 |
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セルシャープネス |
セルシャープネスは、0~100の数値範囲で設定します。細胞輪郭の明るさの尺度です。値を下げると、境界(輪郭)がより不鮮明な物体が細胞として識別されます。値を上げると、境界(輪郭)がより不鮮明な細胞は除外され、カウントされません。 |
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生細胞スポット ブライトネス |
生細胞スポットブライトネスは、細胞の中心の明るさを測定し、細胞の生死を判定します(ソフトウエア上で生/死を緑/赤で表示します)。高値では、より明るい白色中心をもつ細胞が生細胞としてカウントされます(条件が厳しくなるため、生存率は低下します)。低値では、より暗い中心をもつ細胞が生細胞としてカウントされます(条件が緩くなるため、生存率は上昇します)。ソフトウエアによる細胞の生死判定をチェックして、生細胞スポットブライトネスが正しく設定されていることを確認することが重要です。 |
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生細胞スポット |
生細胞スポットエリアは、細胞の白色面積の割合で、細胞の生死を決定するために使用します。高値では生細胞が死細胞としてカウントされることがあります。通常、このパラメータを調整する必要はありません。 |
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最小真円度 |
最小真円度は、デブリスの除去に使用するパラメータです。完全な円の最小真円度は「1」です。 |
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クラスター分離度 |
クラスター分離度は、細胞凝集のデクラスタリングの強度を決定するために使用します。Noneはどの細胞凝集塊も分離・カウントしません(非常に長い細胞で、細胞凝集塊を含まないサンプルに適しています)。Lowは、2~3個からなる細胞の凝集塊があるサンプルに適しています。Mediumは、3個以上からなる細胞の凝集塊があるサンプルに適しています。 |
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