NGSライブラリ調製の
自動化による
ワークフローの最適化

次世代シーケンスライブラリの構築は、構築するライブラリの種類によって完成までに半日から数日かかることもある、労力のかかるプロセスです。どのサンプルにどのアダプタを結合させたのかついて正確な記録を残すために、細心の注意を払わなければなりません。各サンプルおよび試薬の手動によるピペット操作はばらつきの原因になる可能性があり、最終的に貴重なサンプルを失う可能性があります。

NGSライブラリ調製を自動化することによって、手動での処理に伴う制約を最小限にすることができます。ベックマン・コールター ライフサイエンスの自動化ソリューションを構築することで、お客様がお悩みの問題を解決します。少ないのサンプルを確実に処理するための自動化を必要としている場合も、ハイスループットのソリューションを必要としている場合も、柔軟に対応します。 

 

NGSのワークフロー例と自動化のメリット

NGSシーケンシングのワークフロー例

 

自動分注機Biomekシリーズは、サンプルチューブからプレートへの分注に始まり、シーケンス可能なライブラリ調製に至るまでに必要なμLからmL単位の分注を行える構成になっています。音響式超微量分注機EchoはnL~μLレンジでの分注が可能であるため、反応液量の微量化と音響技術を用いた非接触型分注により、ライブラリ調製費用コストを大幅に削減することができます。 つまり、次世代シーケンシングのライブラリ構築を完全に自動化することで、プロセスの一貫性と再現性、研究の生産性を大幅に向上させることができます。

  1. 効率向上
    マニュアル操作の削減により、処理時間を短縮し、高スループットでのサンプル処理が可能になります。 
  2. 精度と再現性
    マニュアルの場合、操作する人によってわずかな違いやエラーが生じることがありますが、自動化されたプロセスは、毎回同じプロトコルを高精度で実行できるため、サンプル間のばらつきを最小限に抑え、結果の安定性と精度が向上させます。 
  3. コスト削減
    試薬の使用量を最小限に抑え、コスト効率を最大化します。 
  4. 柔軟性
    ベックマン・コールターはさまざまなアプリケーションニーズに対応するため、様々なデバイスと統合することができる自動化システムを提供します。 

NGSのための自動化ソリューション

効率化とハンズオンタイムの短縮と同時に、より高いスループットが処理できるよう、自動分注ワークステーションBiomek i-Seriesは柔軟なスケジュール設定でお客様の1日を最大限に活用できるようにします。Biomekの核酸抽出精製用およびNGSライブラリ調製用の実証済みのメソッドは、実サンプルを用いて試薬メーカーと共同で開発しています。この実証済みのメソッドはウォーク・アウェイ(手放し実験)で実行でき、試薬メーカーの推奨に基づいてスタートとセーフティストップポイントを選択することが可能です。 

Biomekは、抽出からライブラリ構築までのすべてのステップを含め、NGSサンプル調製ワークフローのために拡張可能な自動化ソリューションを提供します。Biomekの構成には柔軟性があり、デッキ上でのインキュベーション、磁性ビーズ分離、撹拌条件などについての微調整だけでなく、ユーザのニーズに応じて、オプションでエンクロージャーやサーマルサイクラーの搭載も可能です。 

 

超微量分注機Echoと自動分注うワークステーションBiomekを用いた
ライブラリ調製の完全自動化ソリューション

音響式超微量・非接触分注機Echoと自動分注ワークステーションBiomek i-Seriesを接続することでワークフローの完全自動化を実現できます。Biomek i-Seriesは、Echoと直接接続してEchoアプリケーションプロトコルを管理することができるため、装置を連動させた複雑なワークフローでも実行することが可能です。さらに、Biomek i-Seriesにミキシング、シェーカー、サーマルサイクラーなどを設置することで、さらに実験の自動化率が向上します。 

BiomekxEcho NGSの完全自動化ソリューション

 

  • Biomek i-Seriesは、Echoと接続し、Echoアプリケーションプロトコルを用いてプレートの処理が可能です 
  • Biomekメソッドを用いて1つ以上のEchoプロトコルを実行できます 
  • Echoプロトコルを一度に実行するか、Echoプロトコル内で選択したプレートのみを実行するか選択できます 
  • ウェル内のサンプルの特性やEchoアプリケーションレポートを含め、Echoアプリケーションソフトウエアのすべての機能を使用できます 
  • プレートをEchoプロトコルに視覚的に割り当てるか、Echoピックリストトランスファーファイルを割当てたバーコードプレートを使用できます 
  • Echoのウェルボリューム、分注、例外に関するデータは、新たな計算とレポートのためにBiomekメソッド内でプレートに割り当てられます 

EchoとBiomekを組み合わせることで、NGSライブラリ構築の大部分を効率的に自動化し、研究の生産性を大幅に向上させることができます。特にEchoは、プーリングプロセスの精度と効率を大幅に向上させるための強力なツールです。

詳細については、ベックマン・コールターのアプリケーションスペシャリストにご相談ください。

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