一般的な凝集測定法とValita Aggregation Pureアッセイの比較
凝集は、モノクローナル抗体医薬品の開発、特に凝集の徹底した評価が重要となるプロセス開発において、重要な品質特性(CQA)の1つと考えられています。
バイオ医薬品業界では、タンパク質凝集を適時防止することは、非常に重要です。ですが、DLS/SLSやHPLC-SECなどの技術はサンプル調製に長い時間がかかり、スループットが低いため、結果を得るまで何時間もかかることがあります。収益性の高い細胞株作製のため、何百、何千ものクローンの測定を行う場合、この数時間が積み重なって膨大な時間のロスとなり、さらに、ワークフローは複雑なものとなって、製品の上市までにかかる時間も長引きます。
幸いなことに、もっと良いやり方があります。Valita Aggregation Pureアッセイは、現在販売されているタンパク質凝集評価アッセイキットで最も速く簡単に結果が得られるタンパク質凝集評価法の1つであり、自動化も簡単です。96ウェルプレートの調製と測定が、簡単な3ステップ、わずか15分で行えます。
Valita Aggregation PureアッセイとHPLC-SECの比較
Valita Aggregation Pureアッセイの性能をHPLC-SECと比較すると、Valita Aggregation Pureアッセイが多くのサンプルからのスクリーニングにおいて重要なツールとなることがわかります。Valita Aggregation Pureアッセイは、HPLC-SECによって得られる結果と相関性のある凝集スクリーニングを、迅速かつハイスループットに行うことができます。Valita Aggregation Pureアッセイを使用することで、スピーディーに結果を取得し、スクリーニングの早い段階で候補クローンを効果的に絞り込むことができます。
凝集率(%):Valita Aggregation PureアッセイとHPLC-SECの比較
Figure 1: HPLC-SECおよびValita Aggregation Pureアッセイで測定した15サンプルのデータ(提携企業より提供)。HPLC-SECでの測定結果 (% HMW)とValita Aggregation Pureでの測定結果 (偏光)を同じ基準に合わせるためノーマライゼーションして比較。サンプルはカテゴリごとにランク付け(n=3)。