Allegra V-15Rの安全性能
ベックマン・コールターでは、遠心機の安全性は製品設計の最も重要なポイントです。チューブからロータ、遠心機に至るまで、私たちは考え得る全ての安全策を慎重に検討することで、お客様が安心して研究に取り組める環境を作るサポートをいたします。
安全機能の強化
冷却機能付き卓上型遠心機 Allegra V-15R には、使用者の安全を確保し、遠心機とサンプルを守るための安全機能が組み込まれています。
自動ロータ認識機能
安全で快適な遠心を維持するために、自動ロータ認識機能は極めて重要です。 Allegra V-15Rは、使用しているロータの種類を自動的に識別し、ロータの最大許容回転数を超える運転を自動的に防止します。
ロータの使用回転数カウント機能
遠心分離中に加速される遠心力場では、ロータに大きな力が加わり金属疲労が蓄積されます。ロータにはタイプごとに設計寿命があり、さらにライフサイクルテストやフィールドデータなどの変数に基づいて異なる耐用年数が設定されています。
Allegra V-15Rのロータの使用回転数自動カウント機能は、ロータの種類ならびにバケットタイプごとに使用回転数を自動的にカウントします。この使用回転数は、ロータのメンテナンスや買い替え時期を判断するのに役立ちます。
インバランスの自動検出機能
安全かつ最適な遠心のためには、ロータの点対称の位置にサンプルバランスが正しく取れていることが極めて重要です。 Allegra V-15Rは、サンプルバランスが許容範囲を超えた場合、インバランスを検知し運転を自動的に停止する機能を備えています。この機能により、安全性が強化されただけでなく、遠心機のドライブシャフトやベアリングの損傷も防ぎます。
安心のバイオセーフティ仕様ロータ
バイオセーフティ仕様のロータは、空気も水も通さない密閉シールを採用しています。万一、遠心中にチューブからサンプル漏れが発生しても、サンプル溶液をロータ並びにバケット内に完全に封じ込めることができ、遠心機のチャンバー内への暴露を防止します。
Allegra V-15R では、ご使用用途に応じたバイオセーフティ仕様の固定角ロータならびにスウィングロータをお選びいただけます。