ドライ抗体技術 DURA Innovations

生物医学的な研究や臨床診断アッセイにおいて、使用される主要な試薬の多くは、取り扱いや保管に伴い一様に劣化する傾向のある生物学的分子です。強固なアッセイを設計する際には、アッセイから読み取れる情報が使用する試薬はなく、サンプルや実験条件に起因することが重要です。生体分子の安定性を高めるためには、水分を除去するという方法があります。一般的には凍結乾燥と呼ばれています。当社では、凍結乾燥を伴わない、試薬の独自の乾燥方法を開発しました。

この技術をDURA Innovationsと呼んでいます。

 

DURA Innovations ドライ抗体技術

乾燥

乾燥工程で、チューブの底部に均一な試薬層を形成します。
乾燥した試薬は冷蔵不要です。
室温で保管いただけます。

ユニット化

抗体パネルは、1回使い切りのカクテル(反応混液)でご提供します。
各種チューブやプレートなど、お客様のご要望に応じた容器での提供も可能です。
そのため、サンプルを直接添加して使用することができます。

試薬

複合抗体の乾燥に適しており、室温保存でも抗体は安定します。
異なる抗体を組み合わせて抗体カクテルを作ることもできます。
そのカクテルを用いた細胞絶対数計測用ビーズの乾燥も可能です。

アッセイ

この技術は、当社の高品質な製造システムに実証された既製のフローサイトメトリーアッセイに使用されています。
蛍光受託サービス(CDS)では、お客様のご要望に応じたアッセイの作成が可能です。

凍結乾燥ではなく、乾燥

Uniform layer of dried antibody reagent

凍結乾燥とは異なり、当社の乾燥プロセスでは、チューブやウェルの底部にしっかりと保持された均一な抗体の層を形成します。

詳細はこちら

液体抗体試薬との性能比較

乾燥抗体と液体抗体の性能を比較しました。また、様々なストレス条件、経時変化、熱ストレス下での乾燥抗体の比較も行いました。この試験には、不安定なことで有名なタンデム蛍光色素も使用しました。

対照比較をはこちら

乾燥抗体を使用するメリット

DuraClone IM Workflow Illustration

カクテル調製は時間がかかり、繰り返しの作業な上、自動化が困難ですが、乾燥させ、ユニット化されたアッセイは、抗体カクテルの調製やピペッティングにおけるエラー、それに伴って起こりうる試薬の取り違えを無くします。さらに、アッセイをユニット化することで単色試薬の在庫管理が不要になる上に、乾燥状態のため室温での保管を可能になり、安心して保管・出荷できるようにすることで、ラボの効率を向上させます。

ドライ抗体を使用したワークフローの改善はこちら

DURA Innovations技術を使った製品・サービス

DURAClone 抗体パネル

臨床研究用の乾燥抗体パネルと刺激剤ミックス

受託蛍光標識サービス(CDS)

パネルデザインのエキスパートが、お客様の目的にあったカスタムカクテルを作成

お問い合わせ