1.5 mL微量遠心チューブ用のスウィングロータがあるのをご存知ですか?
「超遠心機の固定角ロータとスウィングロータはどのように使い分けますか?」と「汎用品の15/50 mLコニカルチューブの場合、 固定角ロータとスウィングロータ どちらを使いますか?」に引き続き、スウィングロータと固定角ロータの使い分けのお話をします。
今回は1.5 mL微量遠心チューブについてです。このチューブもサイズ、形状がほぼ統一されたものが各社から販売されているため、どちらのラボでも非常によく使用されていますが、このチューブに関して次のようなご質問が寄せられました。
「微量高速遠心機を使用してナノ粒子の遠心分離をしていますが、チューブの側面に粒子が付着してしまい困っています。何か良い解決手段はありませんか?」というものでした。
これまでにお話してきたように、固定角ロータでの遠心沈降中の粒子の動きは、初めは遠心力方向に移動し、次にチューブ側面に沿ってチューブの底に集まります。この時吸着性の強い粒子の場合は、一部の粒子が側面に付着したままになってしまうのです。
遠心力![]()
図1 固定角ロータで1.5mL微量遠心チューブを遠心した時の付着とペレットの位置
このような場合にもスウィングロータを使用すれば、チューブ側面に付着する粒子を最小限にすることが可能です。ところが、1.5mL微量遠心チューブ用の高速(15,000rpm程度)スウィングロータが存在することがあまり知られていないのです。
スウィングロータSX241.5
使用遠心機:AllegraX-30R
最高回転数:14,000 rpm(16,244 ×g)
容量:1.5 mL × 24本
遠心力
図2 スウィングロータで1.5mL微量遠心チューブを遠心したときには、付着を最小限に抑えることができます。
他のクラスの遠心機(特に超遠心機)の場合には、本来スウィングロータで遠心した方が理に適っている場合であっても、g-forceが足りない場合や、または本数が足りないために固定角ロータを使用しなければならないことがありました。しかし、1.5mL微量遠心チューブ用の場合、スィングロータはg-force、本数ともに固定角ロータと差がほとんどないので、もっと活用していただきたいロータなのです。
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