mRNA医薬品製造を想定した in vitro転写を、
小スケールで理解し、製造へつなぐ
mRNA in vitro転写は、mRNA医薬品の品質・再現性を左右する重要な工程です。
これまで多くの開発現場では、確立されたBatch条件を用いてプロセスが運用されてきました。
その一方で近年は、
- 試薬コストの増加
- 条件検討の複雑化
- GMPを見据えたプロセス説明性の重要性
といった背景から、「小スケールで反応をモニタリングし、プロセス理解を深めた上で製造につなぐ」というアプローチが注目されています。
ここでは、小スケールでのプロセス理解を起点に、将来的な製造スケールへ無理なく展開するBioLector XTによる in vitro転写プロセス開発をご紹介します。
なぜ、in vitro転写のプロセス開発に
「小スケール × モニタリング」が求められているのか
mRNA医薬品におけるプロセス開発の現場では、次のような課題がしばしば聞かれます。
- Batch条件が前提となっており、大きく変更しづらい
- スケールが大きく、DoEや反復検討が十分に行えない
- pHなどの情報が、結果評価に近くなりがち
- Fed-batchに関心はあるが、製造との接続が見えにくい
これらの多くは、プロセスの“中身”を十分に把握しきれないことに起因しています。
小スケールであっても反応を「見ながら」検討できれば、より合理的で、説明可能なプロセス設計が可能になります。
BioLector XTによる、in vitro転写プロセス開発の“見える化”
BioLector XT マイクロバイオリアクターは、ミリリットルスケールでありながら、
- 温度・pHの制御
- 反応進行のリアルタイムモニタリング
- 最大48反応の複数条件を並列検討できる環境
を備えた、プロセス開発向けプラットフォームです。
in vitro転写においては、
- Batch条件の再現性確認
- Mg2+ / NTP濃度のDoE検討
- Fed-batchフィーディング条件の比較
- pHとmRNA生成量の関係性把握
などを、製造を見据えた視点で小スケールから検討できます。
ここでご紹介するプロセス開発アプローチは、BioLector XTを用いた検証データに基づいています。
小スケール検討から見えてくる、Fed-batchという選択肢
小スケールでのin vitro転写プロセス開発により、
- Batchと同等の品質を維持したまま
- Fed-batchによる収量改善
- pHを反応進行のリアルタイム指標として活用
といった可能性が示されています。
Fed-batchは、
- 試薬利用効率
- 再現性
- プロセス理解
- 製造工程で説明可能な設計
を実現するための、合理的な手段の一つとなりえます。
すべてのIVTプロセスにFed batchが適するわけではありませんが、Batchとの比較検討が行うことが重要です。
製造スケールへの展開
小スケールで得られた知見を、同じFed batchの考え方のまま製造工程へ展開できる点は、プロセス開発における重要な価値です。
mRNA医薬品の製造工程でのFed-batch in vitro転写が可能なCytiva ReadyToProcess WAVETM 25に対して、BioLector XTの小スケールでの検討結果が高い相関性があることが確認されています。
WAVETM 25は、
- GMP対応の閉鎖系構成
- in-line pHモニタリング
- Fed-batch運用への対応
を備えたロッキングバイオリアクターです。
⇒ WAVETM 25の仕様・製造用途の詳細は、Cytivaの公式ページをご覧ください。
※別サイトへ遷移します。
技術データ:実証事例を詳しく知りたい方へ
▶ アプリケーションノート:
小スケール in vitro転写プロセス開発から製造工程を見据えた検討事例
BioLector XTを用いたBatch / Fed-batchプロセス検討、初期条件検討、プロセスモニタリング、およびWAVETM 25製造スケールへの接続事例をご紹介しています。
▶ Webセミナー:
Overcoming scaling challenges in mRNA synthesis with fed-batch IVT
BioLector XTを用いたBatch / Fed-batchプロセス検討、初期条件検討、プロセスモニタリング、およびWAVETM 25製造スケールへの接続事例を、実データを交えて解説します。
⇒ Webセミナー「Overcoming scaling challenges in mRNA synthesis with fed-batch IVT」 視聴ページ 【準備中】
小さく検討し、理解し、説明できるプロセスとして製造へつなぐ。
それが、これからのmRNA in vitro転写プロセス開発です。
BioLector XTを用いたプロセス開発についてご相談ください!
- 現行のBatch条件を小スケールで検証したい
- Fed-batch検討の必要性を判断したい
- 製造を見据えたプロセス開発の進め方を議論したい
ベックマン・コールターでは、BioLector XTを用いた in vitro転写プロセス開発に関するご相談を承っています。
BioLector XTの専門スタッフがご回答させていただきます。
お気軽にご相談ください!



