自動サンプル調整システム CellMek SPS の特長
自動サンプル調整システム CellMek SPS* は、検体の導入から検査に使えるサンプルの調製までのワークフローを完全自動化したシステムです。ユーザーによる操作を必要とせず、細胞洗浄、赤血球溶血処理、ドライ抗体試薬または液体抗体試薬による抗体染色までを完全自動で行います。
システム内に冷蔵機能とキャップピアシング技術を搭載し、日々の手作業での抗体調製業務を削減
本システムは冷蔵機能付きの53ポジション液体抗体用カルーセルを搭載し、試薬をシステム内で保管できます。システムに別の試薬を投入する際に必要なのは、バイアルのキャップをピアシング用のキャップに取り換えるだけで、運転開始前後にバイアルのキャップを開け閉めする必要はありません。


幅広いアプリケーションに対応
パネルデザイン用ソフトウエア Panel Designer を使用して、プロトコルの設計、溶血剤添加、洗浄ステップ、分注量などの様々なオプションの設定を行います。メソッドの設計が完了すると、手動またはLISテストオーダーで、検体IDと調製プロトコルを紐づけることができます。
DURACartridges
CellMek SPS用の画期的な新形態カートリッジ式ドライ抗体試薬
本システムでは、液体抗体試薬だけでなくカートリッジ式ドライ抗体試薬 DURACartridge を最大12カートリッジ(12テスト/カートリッジ×12カートリッジ=最大144テスト)同時に処理できます。このパネルは、同一プロトコルで液体試薬と組み合わせることもできます。試薬を自動追跡して完全な監査トレイルが記録されるよう、全ての試薬はバーコード管理されます。


スピン洗浄チャンバーでシステム内での細胞洗浄を実現
洗浄工程(プレ洗浄、ポスト洗浄のどちらも)は、自由にプログラム可能で、システム内に設置された2つのスピン洗浄チャンバーで行います。これにより、中断のない真の自動化オペレーションが実現します。
連続的なサンプルの導入・回収による柔軟性と効率性を実現
検体はチューブ専用カセットでシステムに導入します。最大で6つのカセット(検体チューブ5本/カセット)を導入できます。カセットは連続的に導入することが可能で、ロッキングとキャップの穴あけはシステムが自動で行うため、検体チューブのキャップを手で開ける必要はありません。CellMek SPS にはスケジューリング機能も備わっているため、アプリケーションごとに検体をバッチ分けする必要はありません。
サンプル調製が終了したら、回収用チューブカルーセルをフローサイトメーターに移動して解析します。混合とインキュベーションは反応プレートで行われるため、調製システムが次のカルーセルのサンプル調製を継続していても、回収用カルーセルをいつでも取り外して、先に調製の済んだサンプルセットの解析を始めることができます。

* 一般的名称:検体前処理装置
届出番号:13B3X00190000072
販売名:自動サンプル調整システム CellMek SPS
一般医療機器、特定保守管理医療機器