フローサイトメトリーは、今や細胞研究に無くてはならない装置の一つです。しかし、研究の成功には、解析とソーティングのプロセスをどのように効率的に運用するかが鍵となります。
では、細胞解析装置(セルアナライザー)と細胞分取装置(セルソーター)の2つを賢く運用するには、どうしたらいいでしょうか?
まずは一般的なセルアナライザーとセルソーターで使用頻度と使用者数から運用例と操作時間を比較してみましょう。
一般的なセルアナライザーとセルソーターの場合
運用例①セルソーター1台で解析とソーティング
使用頻度の目安:週2回以下、使用者数の目安:3名以下
メリット
- コスト効率が高い
- 導入が容易
- 1台分の設置スペースでOK!
デメリット
- サンプル測定・ソーティングの作業を同時に行えない
- 細胞解析はアナライザーを使用するよりスタートアップに時間がかかる
(細胞解析のみでもソートキャリブレーションが必要なため)
*1 1サンプル(秒間5,000個 50,000個のデータ取得)x 20本
*2 1サンプル(秒間20,000個 1%の細胞を1,000,000個分分取)

運用例② 一般的なセルアナライザー+セルソーターの2台運用
使用頻度の目安:週3回以上、使用者数の目安:4名以上
メリット
- 解析とソーティング両方のプロセスを並行して実施可能
- 時間効率と生産性の向上
デメリット
- 導入コスト
- 2台分の設置スペース
- アナライザーとソーターのソフトウエアが違うため、それぞれの装置で操作の習得が必要
*1 1サンプル(秒間5,000個 50,000個のデータ取得)x 20本
*2 1サンプル(秒間20,000個 1%の細胞を1,000,000個分分取)

以上のことから、使用頻度や使用者数、セルアナライザーとセルソーターそれぞれの特性を理解して運用を検討いただく事をお勧めします。どちらの運用方法を選ぶ場合でも、ベックマン・コールターのCytoFLEXファミリーを用いることで、より効率的な運用が可能となります。
それでは、CytoFLEXファミリーを用いた場合の運用例を見てみましょう。
CytoFLEXファミリーの場合
運用例① セルソーター1台で解析とソーティング:CytoFLEX SRT
使用頻度の目安:週2回以下、使用者数の目安:3名以下
メリット
- コスト効率が高い
- 導入が容易
- 1台分の設置スペースでOK
- CytExpertを他のPCにインストールすることで、サンプル測定/分取中でも解析が可能
- 細胞解析は、ソートキャリブレーションが不要なためスタートアップ後すぐにサンプル測定を開始
- 時間効率の向上
デメリット
- サンプル測定・ソーティングの作業を同時に行えない

運用例④ セルアナライザー+セルソーターの2台運用:CytoFLEXファミリーの場合
使用頻度の目安:週3回以上、使用者数の目安:4名以上
メリット
- 解析とソーティング両方のプロセスを並行して実施可能
- CytExpertを他のPCにインストールすることで、サンプル測定/分取中でも解析が可能
- ソフトウエアが共通のインターフェースのため、どちらもすぐに操作を習得
- 同じレーザー構成のCytoFLEX SとCytoFLEX SRTを用いれば、簡単にパネルを移行可能
- 時間効率と生産性の向上
デメリット
- 導入コスト
- 2台分の設置スペース

ベックマン・コールターのフローサイトメーターシリーズCytoFLEXファミリーは、コンパクトながら高感度で正確なデータを提供する、高性能な装置です。セルアナライザー、セルソーターどちらにおいても、様々な研究ニーズに応じた効果的なソリューションを提供し、研究者にとって使いやすく信頼性の高い選択肢となっています。
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