FCM解析が体験できる 悪性リンパ腫 症例.4 FCM解析データ&解説
症例.4
散乱光サイトグラムにおいて、明らかな大型細胞集団を認めるが、一部存在する小型細胞もサイトスピン標本上同様の細胞である。リンパ球全体では、Bリンパ球は9割占め、κ/λ=0.02でλtypeにmonoclonalityを認める。sIgH鎖はγ,μ(w)typeである。
腫瘍細胞は、CD19+,20+,21-,22+,23-,5-,10+,38+,45RA+,DR+である。
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扁平上皮下に中型から大型の異型細胞のびまん性増殖を認める。免疫染色でCD20とCD79aが陽性にて、B細胞性の悪性リンパ腫。細胞は円形で核胞体比が高く核小体がみられ、分裂増殖像を多数認める。Starry appesranceを呈し、Burkitt lymphoma との鑑別が問題となるhigh-gradeの腫瘍と考えられるが、大型の細胞がみられ典型的ではなく、diffuse large lymphomaの範疇に入ると思われる。