FCM解析が体験できる 悪性リンパ腫 症例.2 FCM解析データ&解説

 症例.2

散乱光サイトグラムにおいて、明らかな大型細胞集団を認める。サイトスピン標本においても、大型細胞と大型の形質細胞を認める。B細胞は7割で、CD19は2胞性を示す。κ/λ=7.35でκtypeにmonoclonalityを認め、sIgH鎖はγ,αtypeである。


腫瘍細胞は、CD19+,20+/+w,21-,22+/-,23-,5-,10-,38+/++,45RA+,138+/-のB細胞系で、CD19,38,138が2峰性で形質細胞に分化した細胞も多数認める。


リンパ節の正常構造は消失し、中型から大型の異型細胞のびまん性増殖巣で置換されている。細胞密度は高く、核分裂像が高頻度、形質細胞も多数認める。 免疫染色でCD20,79aが陽性、bcl-2が部分的に陽性、CD3,5,10,30が陰性。反応性のT細胞も多く混在する。病理学的には、diffuse large B cell lymphoma。