CD45分子は短鎖膜貫通タンパク質で、180-220 kDaの範囲で少なくとも5つのアイソフォームがあります。これらのアイソフォームは遺伝子配列上の3つのエクソン（A、B、C）の選択的スプライシングによる組み合わせから形成されます。すべてのCD45アイソフォームの構造に共通の、膜近傍の細胞外領域アミノ酸配列が、非限定CD45抗原である白血球共通抗原Leucocyte Common Antigen (LCA)です。CD45クラスターに属するすべてのモノクローナル抗体は、この共通部分に反応し、全てのCD45アイソフォームを認識できます。各アイソフォームは、多数のN-結合型糖鎖付加部位を含む391～552アミノ酸の細胞外配列を持っています。細胞質内領域には2ヶ所のリン酸化チロシンフォスファターゼ・ドメインがあります。非限定CD45エピトープは、すべてのヒト白血球、すなわちリンパ球、好酸球、単球、好塩基球、好中球表面に発現し、この順に発現が弱くなりますCD45は、リンパ球膜の主要構成成分の一つです。赤血球及び血小板には存在せず、骨髄中の赤芽球系細胞が成熟する過程で失われていきます。CD45抗体は、骨髄の白血球前駆細胞にも反応します。

体外診断用医薬品
製造販売承認番号：20200EZY00112000
販売名：ＩＯテストＦＩＴＣ標識抗体　ＣＤ４５　ＩＯＬ１ｂ