CD20 抗体
CD20抗原は膜貫通型の糖鎖不含タンパク質で、4つの膜貫通ドメインがあります。細胞質内領域のリン酸化の違いによる3種類のアイソフォーム (33、35、37 kDa) が存在します。また、ホモオリゴマー複合体として細胞表面にも存在し、他の分子と共に多量体レセプタ複合体を形成しています。CD20の発現は、B系列細胞に限定的です。pre-B細胞の発生早期に発現、B細胞の発生過程では発現が継続し、形質細胞へと最終分化する際に消失します。CD20分子は、全造血組織のあらゆる部分(末梢血、リンパ節、脾臓、扁桃、骨髄)で、全てのB細胞に存在します。休止期T細胞で弱い発現がみられる場合がありますが、NK細胞、単球、顆粒球を含めた他の白血球サブセットでは発現していません。
Clone: B9E9 (HRC20) | Isotype: IgG2a Mouse |
CD20分子の細胞外領域を認識するモノクローナル抗体は全て近接したエピトープに結合するものと思われます。 | |
Clone: H299 (B1) | Isotype: IgG2a Mouse |
Clone: FMC7 | Isotype: IgM Mouse |
FMC7抗体は、末梢血B細胞のサブポピュレーション、扁桃B細胞と反応しますが、顆粒球、単球、血小板、赤血球、T細胞、ヌル細胞とは反応しません。FMC7複合体はこちらからご覧いただけます。 |