ベックマン・コールター ライフサイエンス、ウイルス研究用のRNA抽出キットを新発売

ベックマン・コールター、強固な供給体制で全世界の研究者へRNA抽出キットを提供

(インディアナ州インディアナポリス -2020年5月12日)
ベックマン・コールターは本日、感染症研究用およびウイルス研究におけるリアルタイムPCR用のRNA抽出キットである、RNAdvance Viral XP を新発売したと発表いたしました。本製品は、全世界のラボで増大している、ウイルスRNAのハイスループット抽出用に販売されます。

RNAdvance Viral XPは、ハイスループットのウイルス研究において欠かすことのできない、スワブサンプルからのウイルスRNA抽出用の試薬キットです。RNA抽出後、抽出されたRNAを用いて、qRT-PCR法にて、陰性・陽性を判定するためのウイルス存在の有無の検査を行います。

ベックマン・コールター ライフサイエンスのプレジデントであるGreg Milosevichは、「ウイルス研究やその他の致死リスクのある病原研究において、RNA抽出は非常に重要な工程です。我々の開発チームはこの数か月間、需要が増大している中、グローバルリサーチパートナーと連携し、高性能かつウイルス抽出の有用性が検証された製品を開発してまいりました。」と述べています。

ベックマン・コールター ライフサイエンスは、アラバマ州ハンツビルにあるiRepertoireと協業してこの試薬キットのメソッド開発を行いました。iRepertoire は独立してメソッドの検証を行いました。両社は満足できる結果が得られたとコメントしています。

「我々は3日間で、RNAdvance Viral XPを用いた100検体以上のRNA抽出と500反応以上のqPCRを行いました。その結果、ベックマン・コールターによるこの新しいソリューションは、RNA抽出キットの深刻な供給不足の中、ユーザーにとって新たな選択肢となりうることを明確に示すことができました」と iRepertoire のOperations and R&DのディレクターであるMiranda L. Byrne-Steele 博士は述べています。

またMilosevichは「この需要が増大している状況下で、我々ベックマン・コールター ライフサイエンスおよび私個人として行うべき最も重要なことは、強固な供給体制の構築と生産およびフィールドサポート能力を向上することです。本製品の投入により、全世界の研究機関において、より安定的なRNA抽出が可能になると確信しております」と述べています。

ベックマン・コールターについて

ベックマン・コールター(Beckman Coulter, Inc.)は⽶国カリフォルニア州を本拠地とし、バイオメディカル関連製品の開発・製造・販売・技術サービスを、⽇本(ベックマン・コールター株式会社)を含め130カ国以上で展開しているグローバル企業です。25万台を超えるベックマン・コールター製品が世界中の研究機関・医療機関で利⽤されており、科学技術発展及び患者さまの健康増進に貢献しています。

ベックマン・コールターのゲノム試薬およびキットは、疾患もしくは症状の診断用に開発・検証されたものではありません。

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