密度勾配遠心後のフラクション回収は、これにお任せ!
今回は、あまり知られてはいないのですが、確実な仕事をこなすベックマン・コールターの遠心機用アクセサリーを紹介します。
遠心分離法として密度勾配遠心については「密度勾配遠心法(レートゾーナル法と等密度遠心法) 」で紹介いたしましたが、少しここでおさらいしましょう。
代表的な例として右の図をご覧ください。予めショ糖の密度勾配溶液を遠心チューブに作成しておき、その上にサンプルを重層して、超遠心分離します。その結果、成分粒子の大きさや密度の違いによってバンドを形成します。
こうして分離したバンドを回収する方法は、目で見えるバンドの場合には、シリンジをチューブの横から穿刺して回収する方法が確実ですが、見えないバンドの場合には、チューブの上または下から分離した層を1定量ずつフラクションとして取り分けることになります。しかし、この時に分離した層を乱さないように回収するには、かなりの熟練した手技と工夫が必要になります。そんな時に活躍するのがベックマン・コールターのフラクションリカバリーシステムです。

密度勾配遠心の例

上の図がフラクションリカバリーシステムですが、使用法は以下のとおりです。
- 3本のチューブサポートシャフトをチューブ径に合わせます。
- 肉薄の遠心チューブを3本のサポートシャフトの中にセットします。
- フラットコーンキャップをチューブ上部に被せて密封します。
- フラットコーンキャップの横から出ているチューブにシリンジを繋ぎます。
- ハンドルレバーを下げるとニードルが上がって、チューブの底に穴が開きます
- ニードルの下部から落下してくるサンプルを一定量ずつ容器に手動で取り分けます。
- この時、④で繋いだシリンジによってサンプル落下量をコントロールすることができます。
このフラクションリカバリシステムというシンプルな道具が、密度勾配遠心後の分離層をほとんど乱さずに各フラクションに取り分けることができる優れものなのです。
トピック
- Webサイト活用術
- 遠心機の基礎知識/歴史
- 遠心機/分析用超遠心機
- ロータの種類と使い分け
- 遠心分離法
- 遠心条件の計算
- チューブ/ボトル/サンプル回収アクセサリ
- 安全性に関わるサンプルの配置や注意点
- メンテナンス
関連製品ページ