遠心チューブの破損原因と正しいサンプル量について
“遠心チューブが割れてしまったのですが何故でしょうか?“という問い合わせがユーザーから寄せられることが、しばしばあります。
その原因は遠心チューブのLot不良であることもあり得るのですが、残念ながら正しく使われていないために、チューブが破損してしまう場合がかなりあるのです。
そんなときは次の点をチェックしてください。
超遠心機用に関しては、ほぼ明確なサンプル量の規定があり、次の3種類になります。
- チューブによって規定されているロータの回転数を超えていないか?
- チューブ材質は、サンプルの溶媒に対して化学耐性があるか?
- チューブキャップ、アダプタなどは正しく使われているか?
- チューブのサンプル量は正しいか?
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上記の1,2及び3はロータのマニュアルを確認することによって判別することが容易であると思います。
4の誤りが最も多く、必要最少サンプル量が守られていないためにチューブが破損してしまうことがよくあるのです。
ここでは正しいサンプル量についてご説明します。 - 肉薄のチューブ(指で軽く押すだけで変形するチューブ)は、チューブのフル容量を入れる必要があります。
これには、次のチューブ名があります。
Opti-Sealチューブ、Quick-Sealチューブ、肉薄オープントップチューブ(PAチューブ、UCチューブ)
肉厚のチューブ(指できつく押しても変形しないチューブ)は、半量以上あれば使用可能です。
ただしPCボトルアセンブリに関しては、約半量ですが数値で決められています。これには、次のチューブ名があります
PCボトルアセンブリ、肉厚PCチューブ、肉厚PAチューブ - ステンレススチールチューブは、0~フル容量のどのレベルでも可能です。
肉薄オープントップチューブ(PA/チューブ、UCチューブ)をスウィングロータで使用する時は、トップから2~3mmまで満たすことがフル容量になります。またこのチューブを固定角ロータで使用する時には、専用のチューブが必要です。
肉厚オープントップチューブ(肉厚PAチューブ、肉厚PCチューブ)を使用する時には、半量以上のサンプル量で使用可能です。
Opti-Sealチューブ、Quick-Sealチューブは共に肉薄のチューブなので、常にフル容量で使用します。この場合のフル容量とは、左図の位置まで満たすということです。
PCボトルアセンブリは約半量で使用可能です。
サンプル量は次の範囲になります。
Type 90Ti / 70.1Ti用
Type 70Ti / 50.2Ti用
Type 45Ti用 5.0 mL~10.4 mL
16.0 mL~26.3 mL
35.0 mL~70.0 mL
これまでは、超遠心機用チューブのサンプル量についてでしたが、高速冷却遠心機用の場合はもっと単純です。半量以上あれば使用可能です。
これには、次のチューブ名があります。
PA/PP/PCボトルキャップアセンブリ、PA/PP/PCボトル(スクリューキャップ付)
PP/PCチューブ(スナップオンキャップ付)
低速多本架遠心機、微量高速遠心機などのチューブの場合は、メーカーも多くあり、明確なサンプル量の基準はないようですが、おおむね半量以上で使用するようにした方が強度的にもよいのではないでしょうか。
正しいサンプル量で使用することが、安全な遠心分離にとって重要な事のひとつなのです。
トピック
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