免疫モニタリング

細胞免疫学における疑問の解決をお手伝いします。

がんワクチンの開発には、細胞の免疫反応のモニタリングが不可欠です。免疫モニタリングの主な目的には、T細胞の特異的反応の誘発または増大におけるワクチンの有効性の判定、および制御性T細胞(Tregs-サプレッサー細胞の一部)がT細胞反応の発現において果たす役割の判定などがあります。

当社では、BおよびT細胞から分子の伝達経路まで、免疫システムに関する理解を深めるためにデザインされた各種ツール、高品質な免疫モニタリング試薬、およびライフサイエンステクノロジーを提供することで、研究者のみなさまのお手伝いをいたします。

ヒトT細胞

T細胞は多種多様なリンパ球で、細胞性免疫反応を構築する働きをします。T細胞は骨髄で産生され、胸腺で成長し、そこで厳密な選択の過程を経て非自己抗原の認識能を確実なものにします。すべてのT細胞は、α-βヘテロ二量体T細胞受容体(TCR)、またはγ-δヘテロ二量体TCRを発現します。TCRには抗原特異性があり、獲得免疫反応においてT細胞がその役割を果たす上で不可欠なものです。

T細胞が担う役割は、表現型およびT細胞サブセットの機能に基づく分解です。サブセットにはいくつかの種類があり、ヘルパーT細胞、細胞傷害性T細胞、制御性T細胞、およびγ/δ T細胞など、それぞれに明確な機能が備わっています。

制御性T細胞はCD4リンパ球のサブセットで、恒常性維持のために非常に重要な細胞です。TREGSは、サイトカインおよびその他の分泌タンパク質の産生、細胞介在性直接制御、細胞溶解活性などといった、複数のメカニズムを介して免疫細胞の恒常性に影響を及ぼしています。

ヒトB細胞

B細胞は、バクテリアや微生物毒素などといった非自己抗原への、抗体の特異的な結合を媒介します。B細胞は、T細胞同様、有害な病原体に反応し、生体内に免疫記憶を確立します。これらの細胞はその細胞表面に発現するクローン多様性のマーカー(分化クラスター、またはCDマーカー)、および分泌する免疫グロブリンB細胞受容体(BCR)によって特性付けられます。

B細胞は胎児肝臓および成人の骨髄で産生されますが、その後の機能的成熟は二次リンパ組織で起こります。成長の初期段階では、プレB細胞受容体(pre-BCR)が、持続的な成熟およびB細胞前駆細胞の生存において重要な役割を果たします。

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