ViaKrome Fixable Viability Dyeの確かな性能
パネルデザインに生死判定用の色素を添加する主な目的は、ゲート解析からの死細胞の除去することです。死細胞は抗体と非特異的に結合するため、細胞集団の解析が不正確になる可能性があります。死細胞識別試薬が有効に働かないと、染色は弱くなり、死細胞の多くが生きているように見えてしまいます。また、死細胞識別試薬の染色が異常に強くなると、多くの細胞が死んでいるように見えてしまいます。アッセイの確かな性能には、一貫して安定した試薬が必要です。
ベックマン・コールターは、試薬の品質を徹底的に評価しています。推奨染の色濃度とインキュベーション時間を決定するため、複数のオペレータが複数のロットを検査します。新しいロットごとに、品質管理上の定められた数値を満たすことが確認されています。
| ViaKrome 405 | ViaKrome 561 | ViaKrome 638 | ViaKrome 808 | |
|---|---|---|---|---|
| 試行1 | 19.6 | 19.8 | 21.2 | 15.5 |
| 試行2 | 19.3 | 23.9 | 21.8 | 17.9 |
| 試行3 | 21.0 | 20.6 | 22.9 | 17.0 |
| 試行4 | 17.4 | 24.0 | 17.8 | 16.3 |
| 死細胞の割合(平均) | 19.3 | 22.1 | 20.9 | 16.7 |
| 標準偏差 | 1.5 | 2.2 | 2.2 | 1.0 |
| 変動係数(%) | 7.6% | 9.9% | 10.6% | 5.9% |
アッセイの精度:熱ストレス処理(55°C、10分間)をしたJurkat細胞と処理をしていないJurkat細胞の混合物をViaKrome Fixable Viability Dyeで染色し、染色後に直ぐに測定しました(n=4)。死細胞の割合およびばらつきの統計解析を示しています。アッセイの変動係数は5.9~10.6%でした。
8~25°Cで安定(ViaKrome 405 Fixable Viability Dye)

18~25℃で安定(ViaKrome 561 Fixable Viability Dye)

18~25℃で安定(ViaKrome 638 Fixable Viability Dye)

18~25℃で安定(ViaKrome 808 Fixable Viability Dye)

ストック溶液の安定性:ViaKrome Fixable Viability DyeをPBSに溶解し、18~25℃で0時間~4日間(96時間)の遮光保存後に使用しました。熱ストレス処理(55℃、10分間)をしたJurkat細胞と処理をしていないJurkat細胞の混合物を染色し、CytoFLEX LXでデータを取得しました。グラフは、各時点における死細胞の割合(棒)およびシグナルノイズ比(線)を示しています。いずれの測定項目も、試験期間を通じて安定した値を示しました。