トロンビンレセプタ抗体
トロンビンは血管損傷部位で産生される凝固プロテアーゼで、プロテアーゼ活性型レセプタ(PAR)として知られる特異的な細胞表面レセプタによる切断を介して、血小板、赤血球、白血球、間葉細胞を活性化します。ヒト血小板の機能性トロンビンレセプタについてはクローニング及び配列決定されており、7箇所の膜貫通ドメインと細胞外N末端を持つ、細胞表面Gタンパク質共役型レセプタファミリーに属する60kDaのポリペプチド鎖です。トロンビンによって切断される部位は、N末端側のArg41とSer42の間です。トロンビンによる切断後、活性化したレセプタの脱感作と内在化が起こりますが、一部は細胞表面で再利用されます。トロンビンレセプタは、血小板や内皮細胞を含む多彩な細胞で発現しています。このレセプタはトロンビン基質であり、血小板の活性化に役割を担っていることが明らかになっています。
| Clone: SPAN 12 | Isotype: IgG1 Mouse |
SPAN 12抗体は、レセプタのトロンビン限定分解部位にまたがるエピトープを認識します。この抗体はトロンビン作用を受けていないレセプタに結合しますが、限定分解されたものには結合しません。SPAN12は、トロンビン濃度が低い条件下では、トロンビンによるレセプタの活性化を阻害します。 |
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| Clone: WEDE15 | Isotype: IgG1 Mouse |
WEDE15抗体は、N末端のトロンビン切断部位(WEDEE)から離れたエピトープを認識します。この抗体は、トロンビン作用を受けていないレセプタと分解したレセプタの両方に反応します。 |
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