ミエロペルオキシターゼ抗体 (Myeloperoxidase:MPO)
ミエロペルオキシダーゼ(MPO)は、α2/β2構造を持つ150kDaのヘテロ二重体糖タンパク質です。2つのサブユニット(αとβ)はそれぞれ55と15kDaです。MPO合成は、骨髄系譜分化の初期段階に骨髄で起こります。MPOは前骨髄球形成、つまりアズール顆粒(または一次顆粒)が形成される段階で特異的に発現します。MPOは成熟骨髄細胞にもまだ認められ、好中球アズール顆粒の主成分になっています。MPOは多形核好中球顆粒及びマクロファージでも保持されますが、リンパ球、血小板、赤血球では発現しません。MPOは、活性酸素(H2O2)の存在下で次亜塩素酸(HOCI)の形成を触媒します。核内MPOは、細胞の成熟と機能を通じて生成される、酸素ラジカル起因の損傷からDNAを保護するにも役立つ可能性があります。
| Clone: CLB-MPO-1 | Isotype: IgG2a Mouse |
| CLB-MPO-1抗体は、MPOとその不活性型酵素前駆体を認識します。IntraPrepによる細胞膜透過処理の後、この抗体を使用して、フローサイトメトリーで細胞質内ミエロペルオキシターゼを検出することができます。 | |