FoxP3 抗体

JM2あるいはPEXとしても知られている FoxP3(Forkhead box protein P3、Scurfin)はCD4+CD25+ Treg細胞の運命や固有性を決定する主要転写因子です。FoxP3は構成的にnatural Treg(nTreg)に発現しており、nTregの発生や抑制機構における主要制御因子として働いています。nTreg(CD4+CD25+FoxP3+ Treg cells)は、ほぼ全ての免疫反応における重要な制御因子であり、サイトカインの生産と直接の細胞間接触の両者を通じて、抑制機構を仲介しています。nTreg細胞は胸腺に存在し、炎症部位にだけでなく、二次リンパ組織に移行して抑制活性を発揮します。FoxP3発現は末梢ナイーブCD4+CD25-T細胞において直接誘導され、免疫応答を抑制する誘導性Treg(iTreg)細胞を形成します。増大したTreg細胞の反応が抗感染性や抗癌免疫を損なう役割を果たす可能性があるのに対して、Treg細胞の発生現象や機能の低下は、自己免疫及びアレルギーに関連しています。FoxP3は3つの認識機能ドメイン、single C2H2型 zinc-fingerモチーフ、leucinezipper- likeモチーフ、C末端forkheadドメインを含み、これにより転写因子としての、その正及び負の機能を発揮します。FoxP3は通常Treg内で上方制御される遺伝子の転写活性化因子として作用する一方、nTreg内でのTh1及びTh2サイトカイン両方の転写を抑制します。FoxP3はタンパク質間の相互作用によって制御能を発揮します。


Clone: 259D Isotype: IgG1 Mouse

259Dモノクローナル抗体は、内因性ヒトFoxP3転写因子レベルを検出します。

製品モデル