CD86 抗体

CD86(B7-2、B70)抗原は、CD80抗原と構造が類似した、還元様態で80kDa の単鎖膜貫通型タンパク質です。Ig-V様ドメインとIg-C様ドメインを1つずつ含む細胞外領域を持っています。N型糖鎖の付加部位が8箇所あります。細胞質側にはプロテインキナーゼCによるリン酸化が可能な部位が3箇所あります。CD80とCD86は、T細胞の補助レセプタであるCD28、CD152(CTLA-4)のリガンドとして機能します。CD86は、CD28への結合の20-100倍の親和力でCD152に結合します。CD86抗原は、指状突起樹状細胞に構成的に発現し、末梢血樹状細胞には低いレベルで発現します。単球には強く発現します。リンパ球では、CD86はB細胞の活性化抗原です。CD86抗原は、メモリー細胞及び胚中心B細胞によく発現し、形質細胞には発現しません。この発現は、抗表面免疫グロブリン抗体、抗CD40抗体、抗MHCクラスII抗体、または ionomycinとPMAによる活性化により増強されます。CD3のライゲーションにより活性化したT細胞にもCD86が発現することが報告されています。


Clone: HA5.2B7 Isotype: IgG2b Mouse

製品モデル