CD73 抗体

CD73は glycosylphosphatidylinositol(GPI)構造によって膜に固定された5’-ヌクレオチダーゼです。CD73は、プリンおよびピリミジンのリボ・デオキシリボヌクレオシド‐リン酸の対応するヌクレオシドへの脱リン酸化を触媒します。CD73は、2つの同一の70kDaサブユニットからなる二重体です。可溶性フォームのCD73は、ホスファチジルイノシトール特異的ホスホリパーゼによるGPIアンカーのタンパク質分解的切断または加水分解を介して膜から放出されます。CD73は、T細胞およびB細胞のサブセット、濾胞樹状細胞、上皮細胞および内皮細胞上に発現します。CD73は、AMPをアデノシンに変換することによってアデノシンの利用を調節します。この酵素の発現および機能は、低酸素条件下ならびに、トランスフォーミング成長因子(TGF)-β、インターフェロン(IFN)、腫瘍壊死因子(TNF)-α、インターロイキン(IL)-1β及びプロスタグランジンE2などいくつかの前炎症性メディエーターの存在によってもアップレギュレートされます。CD73は活性化シグナルをT細胞に伝達し、リンパ球の濾胞性樹状細胞及び内皮細胞への接着を媒介します。CD73/アデノシン経路は、Treg細胞の強力な追加抑制経路であり、また、uncommitted primed precursor cell(Thpp cell)に対する抑制性抗炎症機能を付与します。


Clone:AD-2 Isotype: IgG1 Mouse

製品モデル