CD43 抗体
CD43抗原は、95-135kDaのO-結合型糖鎖に富むシアリル化単鎖膜糖タンパク質です。この細胞表面ムチン型糖タンパク質は、 Leukosialin または Sialophorinとも呼ばれています。T細胞、形質細胞、好中球に発現します。休止期のB細胞には弱く発現しますが、活性化するとが強く発現します。血小板にも発現が認められます。血漿中には可溶性のCD43 (galactoglycoprotein)が検出されます。この分子は細胞活性化に伴い、膜型分子の細胞外領域がタンパク質限定分解で剥離することによって形成されます。CD43が細胞接着に影響を及ぼすとする最新のエビデンスに加え、複数の研究からも、CD43の差次的発現が単球/マクロファージの組織への移動の役割を担っている可能性が示唆されています。
Clone: DFT1 | Isotype: IgG1 Mouse |
DFT1抗体は、CD43抗原の細胞外エピトープと反応します。この抗体は、フローサイトメトリーや通常固定のパラフィン包理組織切片での免疫組織化学染色による白血球の検出に有用です。DFT1抗体は白血球の同種接着を誘導することもできます。 |