CD40 抗体

CD40抗原は44-48kDaのI型内在性膜糖タンパク質で、腫瘍壊死因子レセプタ(TNFR)スーパーファミリーのひとつです。B細胞系に存在し、指状嵌入細胞(IDC)、基底上皮細胞に強く発現します。マクロファージ、一部の内皮細胞、濾胞樹状細胞にも存在します。CD40はpan-B細胞マーカーで最終分化した形質細胞以外のすべての細胞に存在します。胚中心におけるB細胞選択プロセスに関与しています。研究ではCD40モノクローナル抗体(mAbs)が休止期B細胞において同種接着を強く誘発し、インターロイキン4(IL-4)と共にB細胞系列ブラストの細胞サイクルを維持していることが示されています。またlgE分泌への切り替えも促進します。活性化B細胞は、IL-10存在下でCD40を介して形質細胞へ分化し、大量の免疫グロブリンを分泌します。CD40のリガンドであるCD154は、活性化T細胞上に発現する膜糖タンパク質で、 B細胞の増殖と免疫グロブリン分泌を促進します。CD154は活性化血小板でも発現しており、内皮細胞の炎症反応を誘発します。


Clone: MAB89 Isotype: IgG1 Mouse

MAB89とIL-4の共培養により、B細胞の長期増殖が可能です。

製品モデル