CD38 (VHH)抗体

NAD+-代謝エクトエンザイムCD38の細胞表面における高発現は、抗体依存性細胞毒性のターゲットとして研究が推進されている形質細胞表現型の特徴であると考えられます。こうした研究によって開発された治療用抗体は、既存の分析用モノクローナル抗体とエピトープ重複を示すことが多く、単一細胞レベルでの細胞表面における抗原の発現に関する研究を制限してしまいます。 ラマなどのラクダ科動物に自然に存在する重鎖抗体の可変領域(VHH)で構成されるシングルドメイン抗体は、相補性決定領域3(CDR3)に拡張ループを持つため、このような望ましくない干渉を回避することが可能です。このような構造的特性を持つCD38(VHH)抗体クローンJK36は、従来の抗CD38治療用抗体でマスクされないエピトープを認識することから、Daratumumab などの治療抗体の存在下でもCD38を認識できます。


Clone: JK36 Isotype: rabbit Fc/camelid VHH chimera

JK36は、従来の抗CD38治療用抗体にマスクされないエピトープを認識する抗CD38 VHH抗体であり、多発性骨髄腫の臨床研究に新な道を拓きます。

製品モデル