CD38 抗体
CD38抗原は、NH2末端が細胞質内にある45kDaの単鎖II型膜糖タンパク質です。CD38はNADグリコヒドロラーゼ、ADPリボシルシクラーゼ、サイクリックADPリボース水解酵素などいくつかの活性を有する酵素です。活性化したT及びB細胞、NK細胞、単球、形質細胞及び胸腺髄質細胞に発現しています。CD38の発現は細胞の分化と活性化に依存していると思われます。B細胞系ではCD38はB細胞発生の初期に発現し、成熟過程において消失し、形質細胞に至る最終分化において再び発現します。CD38は胸腺細胞に発現し、活性化T細胞にも高いレベルで発現します。B系、T系ともに休止期の成熟リンパ球の多くはCD38抗原を発現しません。CD38はT細胞及びB細胞活性化の研究で活性化マーカーとして広く用いられています。
Clone: T16 | Isotype: IgG1 Mouse |
Clone: LS198-4-3 | Isotype: IgG1 Mouse |