CD278 (ICOS) 抗体

ICOS (inducible T-cell costimulator, Inducible Costimulator) 分子としても知られているCD278抗原は、55-60kDaのジスルフィドホモ2量体T細胞表面糖タンパク質であり、CD28とCTLA-4細胞表面レセプタファミリーに属します。CD278分子は、細胞間信号伝達・免疫応答・細胞増殖の調節に重要な役割を果たしています。CD278抗原は、末梢血ナイーブT細胞には構成的に発現していませんが、未刺激の胚中心胸腺細胞に強く発現しており、T細胞分化に役割を果たしていると考えられます。抗原提示細胞による活性化において、T細胞(CD4陽性細胞、CD8陽性細胞)はCD28、CTLA-4、ICOSを含む誘導性の共刺激受容体を発現します。その結果として生じるCD278(ICOS)とリガンドであるICOS-L(B細胞に存在するB7様分子)の相互作用で、インターロイキン(特にIL-10とIL-4)が産生されます。液性免疫の生成と維持におけるCD278の中心的役割も重要であることが示されています。ICOSとCD28を通じたT細胞の共刺激においてICOSとそのリガンドであるICOS-Lの結合は、lgEの産生と同時にlgGとlgMの分泌を引き起こします。CD278は休止期末梢T細胞、B細胞、NK細胞、単球/マクロファージ、血小板、顆粒球には発現していません。


Clone: ISA-3 Isotype: IgG1 Mouse

製品モデル