CD274 (PD-L1) 抗体

CD274抗原は Programmed Cell Death 1 ligand 1 (PDCD1LG1、PD-L1) または B7- H1として知られており、ヒト染色体の9p24に位置する遺伝子にコードされています。免疫細胞の機能は副シグナルレセプタと呼ばれる重要なモジュレーターと関係しており、T細胞におけるこの副シグナルレセプタは、免疫グロブリン（CD28様）またはTNFレセプタ（TNFR）いずれかのスーパーファミリーに属しています。CD28免疫グロブリンスーパーファミリーは、共抑制性レセプタ（CD28、ICOS）と共刺激レセプタで構成されています。 Programmed Death- 1 (PD-1) は、3種の共抑制性レセプタの一つであり、あとの二つはCytotoxic T Lymphocyte Antigen 4（CTLA4）と CD272です。CD274抗原は、PD-1の二つのリガンドの一つであり、もう一つはPD-1 ligand 2 (PD-L2)です。これらはB7ファミリーに属します。PD-1とPD-L1の相互作用は、T細胞の活性化と寛容に重要な役割を果たします。特に発達段階において、TCRが介在する胸腺での正の選択を抑制する役割を担っています。また、CD4陽性T細胞増殖の調節に関与していることも知られています。CD274抗原は、未成熟樹状細胞（iDC）、成熟樹状細胞（mDC）、IFN-γ処理された単球、濾胞樹状細胞に発現しています。