CD203c 抗体

CD203c抗原は、 ectonucleotide pyrophosphatase / phosphosdiesterase 3 (E-NPP3)ファミリーに属するII型膜貫通型タンパク質で、細胞外のオリゴヌクレオチドやヌクレオチドリン酸、NADなどを分解する膜型酵素です。好塩基球と肥満細胞は、アレルギー反応及び炎症反応に関わる造血性のエフェクターで、どちらも高親和性の lgE レセプタを強く発現しています。CD203cはヒト末梢血好塩基球に発現していますが、他の血液細胞では発現していません。また、成熟肥満細胞、好塩基球および肥満細胞のCD34+骨髄前駆細胞でも発現が認められます。さらに、CD203c抗原は抗lgE抗体やアレルゲンによる好塩基球の活性化後に増強されます。


Clone: 97A6 Isotype: IgGI Mouse

97A6抗体は、還元状態で270kDaと150kDaのタンパク質を免疫沈降し、非還元状態では270kDaのタンパク質を沈降します。このことから、97A6抗原は、150kDaのタンパク質2分子のジスルフィド結合ダイマーであることが示唆されます。

製品モデル