CD19 抗体
CD19抗原(またはB4抗原)は、95kDaの I 型膜貫通糖タンパク質です。CD19はリンパ球の発生、活性化、分化の調節に関与するシグナル伝達分子です。この分子は、pro-B 細胞を含むすべての正常B細胞に発現しますが、形質細胞へと成熟すると消失します。また、濾胞樹状細胞や骨髄単球系の分化初期の細胞、B細胞系培養細胞株のほとんどに発現がみられます。正常なT細胞、NK細胞、単球、顆粒球には存在しません。CD19はCD21やCD81など他の表面分子との会合が可能です。CD19-CD21-CD81複合体と細胞表面のlgM-B細胞抗原レセプタ(BCR)とのコ・ライゲーションは、SykによるCD19のリン酸化と、それに続くホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3キナーゼ)やLys、Fynなどのシグナル伝達エフェクターの動員につながります。
Clone: 89B (B4) | Isotype: IgG1 Mouse |
Clone: J3-119 | Isotype: IgG1 Mouse |
in vitroでの研究により、CD19抗体にはB細胞の活性化および増殖を抑制する効果があることがわかっています。またCD19抗体は、好免疫グロブリン抗体およびインターロイキン4による共刺激後のB細胞の応答を阻害します。 | |
Clone: HD237 (B4 lytic) | Isotype: IgG2b Mouse |