CD166 (ALCAM) 抗体

CD166抗原は、 Activated leukocyte cell adhesion molecule (ALCAM) として知られている100-105kDaの I 型膜貫通タンパク質です。10箇所のN結合型糖鎖付加部位を含む免疫グロブリンスーパーファミリー分子で、5個の細胞外lg様ドメインと32アミノ酸の細胞内末端、短い膜貫通領域で構成されています。CD166抗原は接着分子の一つで、CD6分子との結合、または ALCAM-ALCAMの同種結合を形成します。細胞間接着部位で、CD166抗原が膜に近い3個のC2型lg様ドメインを介してオリゴマーを形成しうることが示唆されています。CD166分子の分布には細胞系統による限定はみられず、造血系細胞、内皮細胞、胸腺皮質及び髄質の上皮細胞、骨髄の間葉系幹細胞、繊維芽細胞、肝細胞など様々な細胞種に発現しています。末梢血では、活性化T及びB細胞、単球、循環樹状細胞に発現しています。顆粒球には弱く発現しています。広範な組織分布を示す一方で、ALCAMの発現は通常は増殖や遊走に関与する細胞集団に限定されています。胸腺では、CD6+胸腺細胞で発現しているCD6分子と、胸腺上皮細胞に発現しているCD166分子との相互作用が、T細胞の分化成熟に役立っていると思われます。他にもCD166接着分子が胎児造血や血管芽細胞の分化、毛細血管形成に関与している可能性が示唆されています。


Clone: 3A6 Isotype: IgG1 Mouse

3A6抗体は、CD6発現COS細胞と胸腺上皮細胞の接着実験でCD6とCD166の結合をブロックします。
この抗体は、第6回HLDAにおいて、CD166に分類されています。

製品モデル