CD158b1/b2,j 抗体

CD158b1、CD158b2 及び CD158j分子は、様々なフォームが存在する短鎖膜貫通糖タンパク質です。 CD158b1(p58.2)とCD158b2 (p58.3)は58 kDa s、CD158j(p50.2)は 50 kDaですが、細胞外領域は相同で、膜貫通部と細胞内領域が異なります。 CD158b1 と CD158b2は同じ遺伝子座のアレルの違いによるものです。別の命名法に従うと CD158b1(p58.2)は KIR2DL2、 CD158b2 (p58.3) はKIR2DL3、CD158jは KIR2DS2となります。これらの頭字語は Killer cell Immunoglobulin (Ig)-like Receptor (KIR)で、細胞外領域に免疫グロブリン様ドメインが2個存在し(2D)、細胞内末端が長い(L)か短い(S)かを表しています。細胞内末端の長いCD158b1/b2(p58.2/p58.3)は、2個の ITIM(Immunoreceptor Tyrosine-based Inhibition Motif)モチーフを含み、タンパク質チロシンフォスターゼSHP-1 もしくはSHP-2の活性化を介して抑制性のシグナル伝達に関与する抑制性のフォームです。一方の活性化フォームであるCD158j(p50.2)は、これらのITIMモチーフを欠いています。CD158b1/b2 (p58.2/p58.3)は、HLA-Cの1群(Cw1、Cw3、Cw7、Cw8 サブタイプ) に対する抑制性のレセプタです。抑制効果は、p50.2活性化レセプタによる活性化より優位に働きます。CD158b1/b2とCD158jは、細胞外からは区別することができません。これらの分子は、NK細胞のサブセットと、主にCD8+フェノタイプの抹消T細胞の亜区分に発現しています。


Clone: GL183 Isotype: IgG1 Mouse

GL183抗体は、 CD158b1/b2(p58.2/p58.3) とCD158j (p50.2) の両方に反応します。この抗体は、HLA-Cを発現する標的細胞に対するp58.2+ NKクローンの細胞障害性を復元させることができます。

製品モデル