フロン排出抑制法の施行(2015年4月1日)により 冷凍機が搭載されている遠心機の簡易点検が必要になります

サービスサポート

  • 2015年3月16日(月)
    平成27年4月1日より「フロン排出抑制法(略称)」が施行されます。これにより、業務用冷蔵庫、空調機器などの第一種特定製品に搭載される圧縮機の管理が求められます。
  • ベックマン・コールター製遠心機で冷凍機が搭載されているものは、実験用機器として第一種特定製品に該当します。搭載されている圧縮機の定格出力は7.5kW未満となりますが、機器管理者による四半期に1度(年4回)の簡易点検が義務付けられます。
  • 簡易点検を実施するにあたっては、資格等を有する必要はありませんが、点検記録は機器を廃棄するまで保管が求められ、国から指示があった際には提示することが求められます。点検や記録を怠った場合の罰則も設けられており、機器管理者様の負担が増えると予想されます。
  • 弊社では、対象製品における簡易点検に関するアドバイスを行っております。また点検の代行をご希望の場合にもお気軽にご相談ください。
  • 弊社製遠心機に搭載されている圧縮機は、すべて定格出力が7.5kW未満となります。それぞれの機器で使用されている冷媒および封入量につきましては、こちらより一覧表をダウンロードいただけます。

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簡易点検により不具合が判明した場合、点検代行に関するご相談、およびご不明な点は弊社サービスエンジニアもしくは下記お客様サポートセンターまでお問い合わせください。

お問い合わせ先 ベックマン・コールター お客様サポートセンター
電話: 0120-826-777 または 03-6745-4705
電話受付時間 9:00~17:30 (土・日・祝日・その他休業日を除く)

簡易点検に関する、よくあるご質問

機器管理者とは誰を指しますか? 機器の所有者、もしくは使用者となります。
点検は誰が行うのですか? 機器管理者となります。
ただし点検の委託を行うことが可能です。
点検に必要な資格はありますか? 簡易点検を実施するにあたっては特別な資格等は必要ありません。お客様で行っていただけます。
点検の記録は必要ですか? 点検記録はすべての機器において、機器を廃棄するまで必要となります。現在使用していない機器に関しても簡易点検および記録が必要となります。
また、何らかの都合で機器を譲渡する場合、譲渡先に記録簿を渡さなくてはなりません。
点検記録簿に決まった様式はありますか? 法定の様式はなく、電子的な記録も認められています。記録事項としては以下のものが挙げられます。
  • 機器を特定できる情報(設置場所、型式、製造番号など)
  • 点検の実施年月日
  • 点検項目とその結果
点検とは何をすればよいのでしょうか? 目視による外観点検が主となります。点検項目としては以下のようなものが挙げられます。
  • 冷却能力が低下していないか
  • 冷却時、異常運転音がしていないか
  • 冷却フィン、吸気フィルターが目詰まりしていないか(別項参照)
罰則はありますか? 「管理者の判断基準」が設けられており、違反した場合には罰則が科せられます。

 

 

(参考) 簡易点検チェックポイント
高速冷却遠心機
Avanti シリーズ
(写真はAvanti JXN-26)
本体背面下部のエアフィルターが汚れていませんか?
卓上型遠心機
Allegra シリーズ
(写真はAllegra X-30R)
本体上部にある排気口が目詰まりしていませんか?


本体側面にある吸気口も同様です。
小型微量高速遠心機
Microfuge シリーズ
(写真はMicrofuge 20R)
本体上部、および背面の吸排気口が目詰まりしていませんか?