CytoFLEX LX WDM ビームスプリッター

Photograph showing the CytoFLEX LX WDM Beam Splitter installed

 

フローサイトメーターCytoFLEX LXは、IRレーザーとIRレーザーで励起された蛍光用に2つの検出器を搭載しています。WDMビームスプリッターを使用することで、IR用の蛍光チャンネルをUV/NUVまたはVioletレーザーで励起される蛍光検出に割り当てることができ、より柔軟にマルチカラーパネルを構築できるようになります。

シグナルの分割後においてもゲインを調節することで、分割前のシグナルに相当する蛍光強度中央値(MFI)を得ることが可能です。コンフィグレーションの切り替えは、光ファイバーの切り替えとCytExpert ソフトウェア version 2.4以上 で適切なコンフィグレーションを選択するだけで行うことができます。WDMビームスプリッターが設置されている場合でも、ナノスケールサイズの研究に用いる80 nmのポリスチレン粒子を分解できる性能を備えたVSSCを使用することが可能です。また、新たな蛍光チャネンル用のバンドパスフィルター をご用意しています。

CytoFLEX LX WDM Beam Splitter Illustration

CytoFLEX LXにビームスプリッターを設置した場合の蛍光チャンネル。フローサイトメーターはUVまたはNUVで3つ、Violetで5つの蛍光チャンネルがあります。CytoFLEX LXにWDM ビームスプリッターを設置することで、IR用の2チャンネルをUV/NUVまたはViolet用に割り当てることがで、蛍光チャンネルはUVまたはNUVが5つ、Violetは7つに増加します。

光学フィルターを透過した、あるいはミラーに反射された光は、その一部が必ず失われます。この効果が検出効率に及ぼす影響を評価するために、光学コンポーネントの設計に関する試験を実施しました。この試験の目的は、1) ゲインを一定にした場合、シグナル強度はどの程度失われるのか? 2) 同等のシグナル強度を得るには、ゲインをどの程度増加させればよいのか?の2つの問いに答えることです。

CytoFLEX LX WDMビームスプリッターの性能評価

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CytoFLEX LX WDM Beam Splitter Efficiency Testing Data

CytoFLEX LX WDMビームスプリッターの性能評価。WDMビームスプリッターを搭載した3台のCytoFLEX LXについて、検出効率およびゲイン調節によるシグナル回復を評価しました。表内に3台の装置において評価した各チャンネルの平均値を示します。