ソートストリームのセットアップと維持
CytoFLEX SRTは、セルソーティングの複雑な側面でもあったソートストリームの設定と維持の部分に、スマートデザインとソフトウェアエンジニアリングを用いた自動化機能に組み込むことで、これまでの複雑な操作を簡素化しました。
自動ソートキャリブレーション
ソートキャリブレーションにより、システムは最適な液滴ブレイクオフポイントおよび最適なサイドストリームを設定し、ドロップディレイ値を自動設定(自動ドロップディレイ)することが可能です。ソフトウエアが自動メンテナンス機能で1 分以内に回復できないストリームの不安定性を検出した場合は、自動リカバリ機能が開始されます。
液滴キャリブレーション
システムが自動的に周波数および振幅をスキャンし、最適な液滴を形成します。
サイドストリームキャリブレーション
液滴キャリブレーション完了後、システムは各ソートストリームに対して荷電フェーズ、荷電電圧、デファンニングを連続して自動キャリブレートします。検出器も廃液ストリームを垂直に保ちます。
自動メンテナンス
ピクセル数を測定し、圧電素子の電圧を変更して液滴形成を調節し、ドロップディレイを維持します。
自動リカバリ
ソフトウエアの自動メンテナンス機能で1 分以内に回復できないストリームの不安定性を検出した場合、自動メンテナンス機能はオフになり、システムは自動リカバリ機能を開始します。
自動リカバリでは、システムがサンプルフローを順次停止し、廃液キャッチャーを伸展させ、フローセルの消泡を開始します。自動リカバリが成功したら、システムは再び自動メンテナンス状態となり、
ソーティングを自動的に再開します。自動リカバリが失敗した場合はソーティングが停止しますので、ノズルホルダの洗浄、ソートキャリブレーションの実施など、ユーザーの介入が必要となります。