CD197 (CCR7) 抗体

CD197(CCR7)は7つの膜貫通レセプタを有した Gタンパク質結合受容体(GPCR)で、CCL19やCCL21に結合します。CCR7及びそのリガンドは、T細胞と樹状細胞との相互作用へ影響することにより、自然免疫と獲得免疫を関連付けます。ケモカインレセプタCCR7は、ナイーブT細胞と制御性T細胞の二次リンパ器官へのホーミング、及び輸入リンパ管への樹状細胞の移動を担っています。ナイーブT細胞はCCL21を発現している高内皮細静脈を通じてリンパ節へ入ります。樹状細胞やマクロファージは輸入リンパ管を通じてリンパ節へ入ります。T細胞ゾーン内におけるT細胞と樹状細胞の会合はCCR7依存性です。また、免疫監視機構において、Bリンパ球は、二次リンパ器官のB細胞リッチ区域(濾胞あるいはBゾーン)間を循環して抗原を監視しています。B細胞は、抗原を結合するとBゾーンとTゾーンの境界へ移動してヘルパーT細胞と相互作用します。このB細胞の遊走は、CCR7及びリガンドに指示されています。CCR7陽性がん細胞の発現は、リンパ節転移と関連づけられています。CCR7は、T細胞、B細胞、樹状細胞を集めて二次リンパ器官に機能的微小環境を形成するための主要なホーミングレセプタであり、抗原特異的免疫応答を開始するための重要な調整因子であると同定されています。


Clone: G043H7 Isotype: IgG2a Mouse


製品モデル