第67回日本臨床検査医学会学術集会 共催セミナー

11月 21, 2020

Japan

Description

第67回 日本臨床検査医学会学術集会/ベックマン・コールター株式会社 共催
スポンサードシンポジウム2

「笑い」の免疫に対する効果を測れるか?

日時:2020年11月21日(土) 16:20~17:20

演者:井上 德光
和歌山県立医科大学 分子遺伝学講座

司会:松岡 孝昭
和歌山県立医科大学 臨床検査医学講座

概要:

大阪は、「笑い」を抜きには語れない街である。また、「病は気から」という言葉をよく聞くが、なんとなく正しいのではと考えている人も多いのではないだろうか? それゆえ、大阪の人にとっては、日頃から楽しんでいる「笑い」がなんらかの健康や病気の改善に本当に影響するのなら、これほど嬉しいことはないが、「笑い」の効果を科学的に評価することは極めて難しい。

今回、大阪の「笑い」を先導する松竹芸能・米朝事務所・吉本興業(あいうえお順)の3社と、所属する落語家や漫才師の協力を得て、大阪国際がんセンターに通院中のがん患者を対象に、医師、看護師、検査技師、事務員、そして我々研究者が力をあわせ、お笑いイベント「わろてまえ劇場」を2017年・2018年と2年にわたり開催した。我々は、臨床研究として、2017年にinitiative On Smile And CAncer study ( iOSACA study)、2018年にWAROTEMAE2019 studyの中で、「わろてまえ劇場」に参加したがん患者さんの免疫状態の変化を観察する研究を担当した。本研究で行われた2回のstudyは、対象者や方法に違いはあるが、がん患者さんを「笑い」を鑑賞する人と鑑賞しない人に無作為割付を行ったランダム化比較試験として行っている。我々は、「笑い」に対する免疫状態の変化を検討するために、( 1 )フローサトメーターを用いて、「笑い」の前後での末梢血白血球の種類の変動の網羅的な解析 、(2)白血球を刺激することによって分泌されるサイトカインの分泌能力の変化を解析した。

今回の2回の免疫的な解析で、末梢血白血球をLipopolysaccharideで刺激して分泌されるIL-12のサブユニットIL-12p40が、「笑い」によって、その分泌能が再現よく上昇することが明らかとなった。この現象にどのような分子メカニズムが働いているのか非常に興味深いと考えられる。

 

※本セミナーはWeb 配信のみです。 視聴いただくには学術集会に参加登録いただく必要があります。
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